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遠征釣りで見た!電動ジギングの威力

2012/05/09

今年もイナンバにキハダやビンチョウマグロが回遊する季節となりました。ジギングで重いメタルジグを動かし続けるため若いアングラーが大半を占めています。「ルアー」というジャンルと、重たいジグを一日中操りマグロと勝負する体力的な問題から、敬遠されている餌釣り師も多いことでしょう。しかし現在の餌釣りタックルは初挑戦であっても十分な釣果を出せる性能を秘めています。

遠征船のエキスパートで挑む

4月に入ると漁海況速報で水温分布表とにらめっこする日々が続きます。例年4月から5月に掛けて黒潮が沿岸部に近づくことが多く、20℃の水温帯にキハダやビンチョウが乗っており、それがイナンバや御蔵島へ接岸すると一斉に遠征船たちが出船を開始します。遠征釣りでよく聞く「イナンバ」は伊豆諸島御蔵島の南西、伊豆半島先端から110キロメートルほど離れた海域に浮かぶ無人島です。見た目は島というより巨大な岩礁といった感じです。マグロ以外にもカンパチ、ヒラマサ、シマアジといった大型回遊魚やモロコ、ハタなどの大型根魚が狙えます。「限定近海航路許可」を取得した船舶のみが釣行でき、出港地により差がありますがルアーの平均乗船代金は30000円ほどです。
今回、いち早くイナンバへ出撃したのは遠征船の大御所、土肥とび島丸。舵を握る鈴木船長は釣り人を大物と戦う「勇者」とすべく、日々研究と大胆な挑戦が魅力の船長。船内の独特の雰囲気やマイク演出は自然と釣り人を高揚させ、大物遠征を存分に楽しませてくれます。
遠征釣りを行うだけあって船は遊漁船としては最大クラス。多少海況が悪くても揺れが少なく、第11とび島丸はベッドも完備され釣り場までの往復はゆっくり寝てゆくことが可能。出船時間が早くとも釣り場に着くまでに休むことができます。初めての挑戦でも乗船前から丁寧なレクチャーで安心して挑むことが可能。上乗りさんも乗船し心強いフルサポート体制。きっと記憶に残る釣行となるでしょう。

 

初心者でも大物釣りがしたいと思ったら「土肥とび島丸」です!

電動ジギングの威力

黒潮よせるイナンバへ向け、土肥港を1時半に出港し、釣り場についたのは6時過ぎ。前日が荒天だったためウネリは強く残り3メートル近い波高となっています。
私は普通のジギングタックル。同行のF氏は電動ジギングで参戦。電動ジギングとは「電動リールの巻き上げ+シャクリのコンビネーション」で狙う釣法。ペースを乱すことなくアピールできるため、動体視力に優れ警戒心の強いマグロ類に有効です。

そう、実に有効なのです。一流し目こそ全員空振りとなるものの、先頭に立って掛けまくる電動ジギングのF氏。普段より深めの200メートル以深に反応が出ても余裕で攻めきり、荒れた海も何のその。船内でバラしが多発する中、一切バラすことなく上げてきます。
ルアーアングラーの端くれとしては複雑ですがこの威力は本物・・・。いったい何がおきているのでしょうか?

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電動リールのパワー

船のエサ釣り師は最近の電動リールのハイパワー化はご存じの方も多いでしょう。ルアーアングラーは触れる機会も少ないので分かりにくいかもしれません。
たまに「手巻きと電動どちらが強いの?」と聞かれることがありますが、同じラインキャパの現行ハイエンドモデル同士ならば、電動リールは人間の力を越えています。
ギア比などの条件もありますが、少なくとも電動リールのブレーカーがあがる前に殆どの人間はヘバります。何百台と電動リールやオフショア用リールの糸巻きをしての結論です。それほどのパワーを現在の電動リールは秘めているのです。
また最近はテンションコントロール機能を持つモデルも多く、引きやウネリの強弱によって巻き上げ速度を変動させ、ラインを保護しバラシを防ぎます。そして構造がベイトリールなのでフォール中のバイトに対しての応答性も良好。最近はスピニングリールが多いジギングにおいて大きなアドバンテージとなるでしょう。

エサ用青物ロッドの利点

電動リールを用いてのジギングが電動ジギングとなるわけですが、その際に専用のジギングロッドを用いる必要はありません。メジ・カツオやカモシ釣りなどで使うような、ワンピースロッドであれば十分通用します。

・ラインが切られにくい
マグロは非常に目の良い魚です。特に動体視力に優れ、怪しいと感じたものを瞬時に避ける危機回避能力もなかなかのもの。当然、太ラインを見切る能力も優れ、太いリーダーによって一人だけ釣れないなどということも発生します。
故にイナンバでは20号(60ポンド程度)のフロロリーダーを用いるアングラーが多く、対象魚に対して細めなので一瞬の油断で切られる場面を目にします。
「太ければ食わない、細ければ切られる」よくある話ですが、いかにラインを切られないかが重要です。
この問題で大きなアドバンテージを持つのが餌釣り用の青物ロッド。グラス素材を多く使用したブランクは、カーボン素材ほぼ100パーセントのジギングロッドには出せないクッション性と驚異的な粘りを生み出します。
これによりロッドをしっかり立ててファイトできれば、ドラグで過負荷を逃がしつつ、ラインブレイクの原因となる瞬間的衝撃を避けることができます。

・バラしにくい
メタルジグは200グラム前後の重量。それが口元のフックから下方向へ自重が掛かっています。当然巻き上げる方向と逆なので、ファイトによって針穴が広がったところにウネリによってテンションが抜けてしまうとスッポ抜ける事態が起こります。これで悔しがる人を何人見たことか・・・。
柔軟に曲がるグラス素材を用いたロッドは魚が掛かれば常にテンションを与え続けます。加えて長さもそれなりにあるので、ウネリの上下動によって起こるテンション抜けが少なくバラしを防止します。

 
曲がり方は一目瞭然!ファイトにおいてはエサ用青物ロッドは断然有利です

これらのロッドはジギングロッドにおける分類ではローレスポンスロッドに属します。ローレスポンスロッドは弾性が低く、ブランク戻りがやや遅いのが特徴。ジグを跳ね飛ばすようなアクションは苦手ですが、メリハリあるストップ&ゴーのような動作は得意とします。その動作でも十分に釣れるのですが更に釣るために有効なメタルジグが存在します。

ローレスポンス対応のメタルジグ

イナンバでの流しはマグロの反応を見ながら、イナンバ島へ向けて潮に乗る方法。スパンカーを出した船は風に舳先を向け、船下を流れる潮流は1.5ノットから速いと4ノット近くになることもあります。ここへ200~300グラムのジグをマグロの反応に応じて70~200メートル落とし込みます。
ラインが斜めに入り速潮に流されたジグへ、ロッドの反発力でスライドさせるようなアクションを入力することは極めて困難。船上でしっかり動かしているつもりでも、糸フケによって力の伝達は緩慢になり、ジグは棒引き状態になることも多数。これを防ぐためにハイパワーな高弾性ロッドに300グラム以上のヘビージグを組む選択もありますが、大抵は数流しでバテてしまうことでしょう。
電動ジギングで前記のタックルではジグの棒引き状態は必至です。しかし逆転の発想で棒引きになる緩慢な力をウネるようなアクションに変えるジグが存在します。

・MCワークス)ガタージグ
独特の溝が掘られたボディが最大の特徴。従来のようなロッドで弾いてスライドさせるアクションは苦手ですが、独特の溝が潮流を逃がし、ウネるようなアクションを発生させます。これにより単純なストップ&ゴーの棒引きが、ウネる動作による誘いとフラッシングによるアピール。そして独特の波動を演出し、食わせの間となるストップでたまらず食いつくというわけです。
正直私もその威力は実際に目にするまでは半信半疑でした。しかし、目の前での爆釣劇とジグの適正ロッドの関係から間違いなく通用するものと確信しました。
このジグはジギングでは珍しいローレスポンスロッドの使用を前提としたモデル。反発力の強いハイレスポンスロッドで「弾く」のではなく、反発力の弱いロッドの「戻り」によってウネる動作を生み出しています。
これは餌釣りのロッドが非常に得意とするアクション。常にオモリを下げている餌用ロッドは曲がっている状態が基本であり、餌の不自然な動きを押さえウネリをかわすしなやかなブランクはガタージグとの相性が非常に良いのです。

ヒット連発!これぞパワースポット「イナンバ」

次つぎと掛かるマグロにファイトと取り込みで船内のテンションは最高潮!ジャーク後の間で食ってくるパターンが多いものの、フォールにもバイトは出ており、糸フケに注意し一瞬の変化を見逃さないことが重要。特にスピニングタックルではバイトが見難いのでフェザーリングでジグのフォールを妨げない程度にラインを張ると効果的です。周囲に海鳥は多く、流し変える度に複数ヒット!水深が200メートル以浅のイナンバの根に差し掛かるとヒラマサも登場。しかし根についたヒラマサは大型でパワーも凄まじくラインブレイクも・・・。それでも14キロと19キロが浮上!切っていったヒラマサはもっと大きそうです。 各自様々なアクションを試してますが基本はワンピッチジャーク。マグロ類はフォール中のバイトも多いので少しでも落下速度が緩んだらアワセを入れてみると取りこぼしは少なく済みます。 ファイトに入ったらパワフルな魚の引きを楽しみましょう。大きいようなら膝を曲げて腰を落としどっしり構えるぐらいで。最初から全力ではバテてしまいます。長距離走のようにスタミナ配分を考えた勝負が基本。リラックスして楽しむ心が重要です。 大きいようならポンピングをしますが大きいストロークはNG。体力の負担も大きいですし、負荷抜けによるバラシや魚に反転の隙を与えます。ショートストロークで小さく素早く巻きとって距離を詰めてゆきます。残り20メートルを切ったら周囲に声を掛けておきましょう。 取り込みはギャフマンと息を合わせて。マグロ類は回って上がるのでタイミングを予測して素早く掛けてもらいましょう。だらだらと旋回させ続けてはオマツリの原因になりますし、船下に突っ走られると体勢的にかなり苦しくなります。 無事にギャフが入れば捕獲成功!とび島丸では上乗りさんが保冷用魚倉に運んでくれますので大型クーラーの船内持ち込みは不要。撮影とタグ付けが済んだらお任せしましょう。

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掛かる魚は10キロオーバーばかり!これが遠征釣りの魅力!!

記憶に残る特別な釣行を

興奮度満点の遠征釣りの時間は瞬く間に過ぎ去り沖揚がりの時刻を迎えました。ファイトの達成感に酔いしれる者、無念にもブレイクされ再挑戦を誓う者など人それぞれですが、乗船したアングラーの記憶に強く残る釣行となったことでしょう。結果はキハダマグロ船中1本、ビンチョウ船中24本、ヒラマサ船中2本、ヒット数はその倍以上。その他メダイ・小カンパチ・カマスザワラまじりです。
遠征船は技術も運も資金もタイミングもいる釣りです。しかし乗船した釣り人にはそれ以上の大きな感動を残します。「近場で気軽に」と違う特別な釣行。遠征釣りという「お祭り」に気合いを入れて挑んでみてはいかがでしょう。

土肥 とび島丸
℡0558-99-0159

[使用タックル]
ノーマルジギング:

SGコースタル コンビジャーク64
ソルティガ4500
ウルトラダイニーマWX8 4号300メートル
シーガーFXR船20号5メートル
キラージグⅣ210グラム

電動ジギング:
ゴウインブルHHH240
電動丸BM3000ムテキ
シーガーFXR船20号5メートル
ガタージグⅣ210グラム

春~初夏の多摩川を楽しむ

2012/04/25

河川下流部のターゲット

桜が咲き始める頃より、多摩川では生物の動きが活発となります。様々な魚がおりますが多くの種にとって春は産卵のシーズン。釣りのターゲットになる魚も豊富です。今回は河口から約25キロ上流となる登戸までの主なターゲットを見てみましょう。

・マルタ
普段汽水に生息するマルタウグイは3月中旬より遡上を開始。河川中流を目指し活発にジャンプをしながら遡ってゆきます。全長は50センチ前後になり、活きエサから練りエサまで貪欲に食すためルアーやエサで簡単に釣ることができます。
河口部ではシーバスの外道としてお馴染みですが、最近はトラウト用のライトタックルやフライで狙うスタイルが流行っています。
釣期:3~5月 釣り場:登戸~丸子橋

・コイ
河川の清掃目的で放流されているコイは様々な餌を食べる雑食性。4月中旬~5月中旬に掛けて産卵の為に浅場へ群れて移動してきます。平均サイズは60センチ近くあるのでファイトもかなり楽しめるでしょう。
3月頃から産卵期までの期間は栄養を蓄えるべく魚食性が高まりルアーへの反応も良好です。学習能力の高い魚で餌釣りで狙う際はハリなどの金属の反射光を大変嫌うので注意しましょう。
釣期:周年 釣り場:登戸~多摩川大橋

・ナマズ
冬季はほとんど動かなかったナマズも水温上昇と共に動き始めます。産卵期はコイとほとんど同じで4月中旬~5月中旬。夜間に浅場で水を跳ねながら産卵する様子が見られます。典型的なフィッシュイーターですのでルアーへの反応は良好。しかし、ナマズにとって水温の低い春は水面を割って出てくることは希で波動の強いミノー系が有利となります。
汽水は嫌いなようで多摩川では丸子橋より上流部に多く生息します。
釣期:4~10月 釣り場:登戸~丸子橋

・シーバス(スズキ)
東京湾へ春の濁りが入る頃、稚アユを追いかけて河川を遡上してきます。水温が高いほど淡水への順応性が高く、多摩川では登戸まで上ることがあります。捕食目的で遡上する魚なので、稚アユ→テナガエビ→ハゼ・ボラ→落ちアユなど季節によって特エサが異なります。ルアーの場合はこのことを考慮してプラグを選択しましょう。
釣期:4~11月 釣り場:丸子橋~河口

他にも様々な生物が生息。世田谷区が行った調査でも多くの個体が確認されています。自然にあふれる河川は最高の遊び場の一つといえるでしょう。
参照:世田谷区 平成23年度 魚類調査結果

餌とルアーを楽しむタックル

・汎用タックル
ルアーもエサも両方楽しむなら3m弱の小型投竿が適してます。リールはナイロン3号を100メートルほど巻いたスピニングリールが扱いやすく、初心者にもおすすめです。
このクラスのタックルならばロッドを45°にした状態で引っ張り、穂先が竿尻と水平になったところでドラグが出るようにセッティング出来れば大抵の魚は獲れます。
大きな魚もいますがいきなり高いタックルは必要ありません。小技を駆使して魚とのやり取りを楽しましょう!

エサ釣り:
これにナツメ型などの10号前後のオモリに、ハリは丸セイゴ13号。ハリス3号40センチと接続すれば、多摩川に生息する30センチ以上となるほとんどの魚を狙うことが可能です。市販仕掛けではウナギ仕掛けを選んで頂ければOK。
エサはミミズやアオイソメなど、生きているものが魚の反応も良く、アタリも早くでます。流れの合流部や淵などの変化のある場所、杭や橋桁などの障害物付近へ投げ込みアタリを待ちましょう。

ルアー釣り:
エサ釣りに比べると魚ごとに有効な種類がことなりますが、基本は10センチ以下のものが反応も良いように感じられます。ミノー・スプーン・バイブレーションなど。河川なので流れの中でもしっかり泳ぐものを選びましょう。
またマルタに関してはフックに夜光玉を取り付けると、ヒット率が格段に上がります。エサ釣りでは夜光玉のみで釣り人もいますのでお試しください。

 

下流部の主な釣り場

登戸・和泉多摩川:
緑も多く川の流れもやや速い場所が多いエリアです。初夏にアユが上ってきてからがハイシーズンとなり、ナマズやスモールマウスバスがルアーで狙えます。エサ釣りではボート乗り場周辺でヘラブナやクチボソ、本流でコイも多数です。アユはコロガシの人が多く、その傍にはアユを狙うフィッシュイーターが潜んでいます。

東名高速~第三京浜:
マルタが主に産卵するエリアで、春は多くの魚が集まります。中型のコイやナマズの魚影もまずまずで、年によってはライギョやスモールマウスバスが釣れることも。主なベイとはモエビやクチボソです。梅雨頃よりアユも入り、ドブ釣りやコロガシで狙っている人もいます。

丸子橋~多摩川大橋:
調布堰より下流の釣り場は潮汐の変化を受ける汽水のエリア。テナガエビやハゼ、ボラなどのベイトが多くなり、それを狙うシーバス・ウナギ・コイが多く生息します。ある程度整地され居る場所も多く、休日には駐車場が解放されている場所もあります。ルアーで狙うアングラーが多いですが、確実な釣果を獲るならブッ込み釣りがおすすめです。

大師橋~河口:
いよいよ塩分濃度も高まりアナゴも混ざりだします。多摩川ではもっともテナガエビが多いエリアでもあり、川崎鉄橋下や六郷水門などメジャーポイントもあります。シジミやアサリが掘れますがウェーダーは欲しいところです。

初夏から夏にかけて

春以降の多摩川下流域も様々なターゲットを狙うことができます。

・5月
コイやナマズの産卵が最盛期となるころ、河口より遡上する稚アユもピークを迎えます。毎年何十万も遡ぼってくる小魚を河川の魚が見逃すはずはありません。丸子橋にある調布堰ではシーバスが集まって稚アユを捕食。ナマズやウナギも稚アユを意識したエサやルアーで良く釣れるようになります。4月に産卵していたマルタも汽水まで下降し、丸子橋より下流で稚アユを捕食します。
河口部での潮干狩りも最盛期となり、アサリやホンビノスが良くとれます。人によってはシジミやサルボウを専門に狙う方も見られます。ただアカエイの産卵期終盤と重なるので、踏みつけて刺されないようスリ足で動くようにしましょう。

 

・6月
遡上していった稚アユが解禁となり、毛針で狙うファンが多く集います。解放されていた調布堰も閉門され、下流部からの遡上魚は少なくなります。
この頃となると丸子橋より下流部ではテナガエビが産卵のため一斉に接岸します。テトラポットや桟橋跡、捨て石周りに多く集まっておりウキ釣りやミャク釣りで狙えます。慣れた人は複数本の竿を操り100匹以上釣るほど。エビは夜行性で、昼はエビの隠れ家が集約される干潮、夜は障害物の上でエサを探しているので満潮を狙うと好釣果が得られます。
捕食魚たちにとってテナガエビは格好のエサ。見逃すはずがありません。シーバス狙いでは生きているものを1匹づけ、ウナギ狙いでは剥き身にして狙ってみましょう。
もし脱皮直後の柔らかいエビが手に入れば特エサとなります。脱皮したエビは夜間に浅い場所でジッと止まっており、網があれば容易に捕らえることができます。

 

・7月
接岸しているテナガエビは産卵期後半へ入り、大型の雄は減ってきます。代わりに姿を見せるようになるのはマハゼ。7cm前後で釣るには小さいサイズですがグイグイ遡上。あわせてボラの稚魚も多く遡上し、登戸付近まで上ってゆきます。
稚アユとならんで格好のベイトとなるハゼやボラをシーバスが見逃すはずがありません。この頃はバイブレーションをロングジャークによく反応します。
夜間の気温も過ごしやすく、下流部でブッ込み釣りでウナギ・ナマズ・コイ・シーバス、手前でミャク釣りでテナガエビ・ハゼが楽しめます。共に通常エサはミミズやアオイソメ、ブッ込みの特エサはテナガエビやハゼとなります。

 

多摩川下流部の遊魚券

多摩川ではガス橋より上流部で釣りをするには遊魚券が必要となります。近隣釣り具店でも扱っているところは意外に少なく、現場でも料金差が無いため係員の巡回時に購入することが多いでしょう。
1日券は1000円、年券は5000円となります。購入したら係員が確認できるように衣類やバッグなどに取り付けてください。

深海巨魚アブラボウズに挑むには?

2012/04/09

近海の浅場釣りではお目に掛かれない深海魚が多数狙える深場釣り。サイズも1キロ以上のものが多く、食べて美味しい魚で数も狙えるのが魅力です。しかし深海には強烈な大型魚も生息しています。

深海の大型魚

「目指せ100キロ!」と謳われ、そのサイズと食味の良さで近年注目を浴びている深海大型魚がいます。
その名をアブラボウズ。カサゴ目に属する大型魚で最大サイズは170センチ100キロ近く。水深400~1000メートルの起伏の激しい岩礁帯に生息しており、春頃になると産卵の為やや浅場へ移動し、小さな群を形成するので、その時期が絶好の釣期となります。
「アブラ」の名が付く巨大魚なので誤解を受けることが多くありますが、アブラボウズの脂は普通の魚と同じもの。ワックス成分の脂を持つ食用不能魚、バラムツやアブラソコムツ(サットウ)と違い、人間にも消化できる食用可能魚です。しかし肉中の脂肪分が50パーセントを超える魚なので、肉の脂身などが苦手な方は脂を落とす調理を施した方が無難でしょう。食身は良好で脂を多少抜ける、炙り寿司・味噌付けなどがおすすめです。

南伊豆仕様の仕掛け

専門船が少なく、仕掛けに地域差が大きいアブラボウズ。関東近郊では乗合船で狙えるのは茨城県平潟と静岡県南伊豆ぐらい。生息範囲は広いので仕立船なら外海に面し、生息条件に合った海域が近くにあれば狙うことが可能です。今回は南伊豆手石から石廊崎沖を狙うパターンを紹介してみましょう。

[アブラボウズ仕掛け]
ハリ:スーパームツ35号
チモト:繊維強化チューブorケプラー5センチ
ハリス:ナイロンorフロロ50号2メートル
幹糸:ナイロンorフロロ80号2メートル
捨て糸:ナイロン16号5メートル
オモリ:鉄筋3キロ
ライト:赤色推奨ブランコ接続
エサ:スルメorヤリイカ1杯掛け
その他:状況に応じてタコベイトを使用

大きな特徴は非常に長い捨て糸。これは起伏の激しい岩礁を太掛けで狙うためで、深い溝を通過する際に根掛かりを防ぐためです。万が一、ハリなどが根掛かりしたら50号のハリス切断は非常に困難。ロッドで切ろうものなら余程強くなければ折れてしまいます。
またアブラボウズはヤスリ状のザラザラした歯を持ちます。この口に掛けた場合、ハリのチモトなどが歯が当たるので強化チューブやケプラーは必須。ハリと一緒に結び込んで必ず装着するようにしましょう。
また集魚灯も効果的です。船宿のおすすめは赤。あまり光が強すぎるとバラムツやミズウオといった外道を寄せてしまうので注意が必要。装着はダブルスナップなどでブランコ形式に接続すれば、直接負荷がかからないうえ、潮流で揺られて一層効果を高められます。

基本釣法は底たたき

 船はポイントとなる根や傾斜を通過するように流します。斜面を下るのならオモリの着底を確認してラインを止め、引かれるラインでオモリが浮いたら数秒待って底に下ろします。斜面を登るのならオモリが着底したら数メートル浮かせ、再び着底したらオモリを浮かせるようにします。
アブラボウズは底付近にいる魚なのでマメな底取りが肝心。キーパーにタックルを放置しているようでは根掛かりやタナボケを起こし、魚が掛かることは希です。
そして待望のアタリがきたらすぐに合わせずラインを送って静観しましょう。

巨大なアブラボウズの力は強く、自らの抵抗で十分針掛かりします。このときに暴れさせて鉄筋オモリをカットでれば、後のファイトが非常に楽になります。慌てて早合わせを入れてしまうと大抵はすっぽ抜けてハリ掛かりに至りません。
十分に食い込ませ、しっかりハリ掛かりできたら巻き上げ開始。強烈な重量感ですがサイズの割に引きは鈍いので、ドラグを効かせながらゆっくり巻き上げましょう。注意点としてはアブラボウズの顎はさほど強くないということ。巨大な口を開けながら上がってくると、途中で掛かる水圧は凄まじく、大きなウネリなどを通過すると口切れするおそれがあります。ドラグを調整しバラシに十分注意しましょう。
途中の激しい抵抗をいなし、いよいよ水面に見えたら取り込みです。モロコやイシナギを思わせるシルエットのアブラボウズですが水面で浮く魚ではありません。もしポロリと外れれば、そのまま水中に泳ぎ去ってしまいます。ですので油断は大敵!緩めないようにラインを手繰り船縁まで寄せます。
そして最後はギャフを打っての取り込みです。身は柔らかいので狙うはアゴ。大きな口にギャフを差し込み、1本目が掛かったら2本目を掛け、声を掛け合い全員で協力して引き上げます。このときギャフは垂直に引き上げなければ破損するので注意しましょう。
力を合わせて取り込めれば釣り人の勝利!大きな魚体は生で目にすると感動すらおぼえます。

アフターフィッシングは最大の楽しみ

下船後は調理し美味しく頂きましょう。脂肪分の多い身は柔らかく、包丁一本でも解体は可能なレベル。刺身は脂がくどく感じることも多いので、炙り寿司や西京漬けなどがおすすめです。
地元消費されることが多い魚なので味を知っている人は少ないですが、「銀ムツ」と似ているといわれることが多い魚です。切り身で冷凍すれば日持ちもまずまず。長く楽しむことができます。
まだ知名度の低い魚ですが、非常に魅力ある大型魚です。狙うまでの敷居は決して低い魚ではありませんが、機会があればぜひ狙ってみましょう!

 

釣趣最高!シーズン序盤のマルイカを狙う

2012/03/02

ここ数年で春から夏、関東周辺の沖釣りテクニカルゲームの代表格となったマルイカ。釣り人の技術がダイレクトに釣果へ現れ、様ざまな引き出しを用いて数を競うスタイルは秋から冬のカワハギに並ぶ人気ターゲットです。昨年の不調で今年は心配されましたが、1月末より相模湾にて開幕、釣り人を熱くさせています!

マルイカとは?

関東でマルイカと呼ばれるイカの標準和名はケンサキイカ。地域や季節による変異の大きな種で、多くの地方名を持つイカとしても有名です。近海内湾で釣れる太身で短い関東のマルイカ、駿河湾のジンドウイカ、外海で細身で大型に育つ伊豆諸島のアカイカ。外房のアカイカは内外湾の中間的な存在かもしれません。そのほか、日本海側の本家ケンサキイカのほか、小型のブドウイカなどが知られています。

生物学的な特徴のほか、多くの地方名を持ち、また地方名と同一の正式名称を持つイカが存在することから誤解しやすいので注意しましょう。食べては甘みが強く、ほどよい歯ごたえが非常においしいイカで、大きく成長してもおいしい、というより、大型のほうが食味の評価が高く、食通にも大変人気があります。

地域による差が大きいイカです。

3種の仕掛けを使いこなそう

釣って楽しく、食べておいしいマルイカ。しかし昨今の細分化された仕掛け形式やスッテ、そして釣法から敬遠されている方もいるかもしれません。
ただ釣るだけなら適当でも釣れますが、遊びとして釣りをするのなら全力で楽しんでいただきたいところ!簡単に各釣り方に触れてみましょう。

【ブランコ】
難易度 低
釣趣:オートマチック
適合ロッド:仕掛けの汎用性が広いのでロッドの調子をそれほど選びません。鋭い操作を必要としないので7:3調子ぐらいのロッドを用いられることが多いです。
適:潮流が速い・深ダナで高活性・イカ釣りに慣れていない
不適:潮流が緩い・浅ダナで低活性
浮力を持ったウキスッテを用いた仕掛けで、潮流になびいてイカを誘うため「タナを広くゆっくり」と比較的簡単な誘いで釣ることができます。
スッテの安定性も高く、ウネリが潮流があるときに有効で、ハリスが長いためバレは少く、深場でイカが高活性なときなど、一回の投入で数を稼げます。初心者におすすめ!
ただし、繊細なアタリをとらえて掛けるゲーム性は少ないといえるでしょう。

【直ブラ】
難易度 普通
釣趣:セミオート
適合ロッド:ダイレクトなアクション入力ができる8:2調子以上の先調子のロッドが好まれます。カワハギやカレイロッドのような鋭敏な穂先を持つものがよいでしょう。
適:様ざまな状況に対応。迷ったらコレ!
不適:安定感を持つため突出したものはない
浮力のないスッテを1センチ程度の短いハリスで接続した仕掛けです。近年のマルイカ釣りの標準仕掛けといえるでしょう。
短ハリスによって釣り人の誘いがスッテにダイレクトに反映されるので「釣った」達成感が味わえます。ただしブランコに比べて仕掛け操作を要求されるので、誘いやバレ防止は釣り人の技量が問われます。

【直結】
難易度 高
釣趣:マニュアル
適合ロッド:ダイレクトな操作性と感度を優先させるため極先調子のロッドが好まれています。近年は1.5メートル前後のショートロッドが流行です。
適:微細な乗りが多い・浅ダナ・イカ釣りに慣れている
不適:潮流が速い・タナが深い・オマツリが多い
ハリスが全くなく、浮力のないスッテや重たい鉛角を使う仕掛けです。特徴としてハリスがないため高感度・高手返しを誇り、最も「釣った」という達成感が味わえる仕掛けです。
ただし要求される技量も高く玄人好み。使いこなせれば竿頭級の釣果を狙えますが、ラインの弛みは即バレに繋がりますので要注意です。ウネリが大きいときや潮流が速いときには苦戦を強いられます。

ライトorノーマル?タックルに対する考え

様ざまなイカ釣りでもマルイカは使用タックル差が大きい釣りものです。特にシーズン初期は「ノーマルタックルはオモリ80号。ライトタックルは60号OK」など船内で指定が違うことも多々あります。
これは60メートル以深の状況では電動リールを使う人が多く、その場合PEラインが平均3号前後とそれなりの太さで、オモリ80号が標準になります。それに対し、1号または0.8号の細さのPEラインを巻いた、いわゆるライトタックルであれば、ラインの潮切れがよいため軽めのオモリで釣りが可能になるわけです。
初心者は混乱しがちですが、船宿が意図する最も重要なことは「ラインが立ち、乗船者とオマツリしないこと」です。挑む際は自身のPEの太さ(細さ)タックルがノーマルなのかライトなのかを確認しておきましょう。
また先に触れた三種の釣法は難易度の高いものほど軽量タックルが有利となります。釣法でタックルを選んでも良いでしょう。

ここまで触れたタックルや仕掛けに関して、より詳しく知りたい場合は隔週刊誌「つり情報」やムックの「イカ釣り攻略マニュアル」をぜひご利用ください!

秋谷沖70~90メートルを攻める

他のエリアよりも一足早く釣れ始めた相模湾エリアを攻めるべく、お邪魔したのは茅ヶ崎の一俊丸。ノーマルタックルが多いシーズン序盤で、いち早くライトタックルで狙うスタイルで出船し、多くの釣果を上げている船宿です。


当日集まった釣り人は8名。昨年就航した大型新造船に乗り込み、後藤船長操船のもと秋谷沖のポイントまで航程30分ほど。皆、様々な策を練った仕掛けを用意し、マルイカ攻略を目指します。
ぐるり船内を見渡すと仕掛けの割合はシーズン初期らしくブランコと直ブラが多め。深場のマルイカを手堅く攻略するにはやはりそれでしょう。なので敢えて少ない直結仕掛けをセットし、それぞれの差を見るとします。
やがてポイントに到着すると投入合図が出されました。水深は70メートル前後からスタート。曇って雨もパラつく天候下でどのような乗りを見せるのか?まずはカメラを片手に様子見に徹します。
すると数流しは空振りがありましたがポツリポツリとブランコ仕掛けを使う人に乗り始めました。乗っているカラーは暖色系。仕掛け上部のスッテが多く、タナが浮き気味なのかもしれません。

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この傾向を踏まえて私もマルイカタックルを持ち釣りを開始します。周囲のタックルと潮流から判断し、PE1号を巻いたリールにタングステンシンカー40号をセレクト。重量に対し体積の小さいタングステンは鉛に比べて沈降速度が良好。加えて細PEラインは潮流の抵抗も少なく、底ダチを取ってからラインが吹かれないので微細なシグナルが鮮明に伝わります。
着底から50センチほど底を切り、ウネリを吸収しながらスッテを制止。すると直ぐにマルイカの反応が到来。モタレを捉えて合わせるとグンとロッドに重みが乗ります。
水深70メートルを一定速度で巻き上げると水面には当日のレギュラーとなる20cm弱が姿を見せました。
ちょうどプチ時合も到来し、船内至る所でマルイカが取り込まれてゆきます。慣れた人は手返しを進め、一流しで数杯ゲット! そして私にはマルイカを襲うアタリが2度も・・・。どうやら別のターゲットもいるようです。

直結仕掛けによる攻略

今回の私は直結仕掛けを使用。感度に優れたこの仕掛けを用いて、以下の通りマルイカを狙いました。

[動作]
着底したらすぐに底から0.5~1.5m離し、

仕掛けを5~10秒静止させ、触りなどの違和感を捉えるべく穂先を注視。

(2パターン)
・1シャクリ入れて5秒静止
・タタキを数秒入れ、その倍の時間を静止。
使い分けは活性と自身の疲労度にて。

上記を3~5セットして載せられなければ15m巻き上げて落とし直し、最初の動作へ。

[意識]
・動静を明確に
マルイカはスッテをきっちり止めたほうが乗るので、海中でのスッテの静止に注力します。また腕とロッドは水平に伸ばし、船の動揺を極力吸収します。

・ウネリ幅認識と感覚誤差修正
数十分に一度、オモリを底に付けた状態でラインを張り、ウネリの縦幅を計ります。それにより上記の動揺吸収の感覚と実測のウネリ幅の誤差を修正します。

・目線は穂先
スッテが完全に近い静止状態を保てれば、マルイカの動作がアタリとして出ます。
しかし、これを手だけでとらえようとすると、掛かるアタリは半分程度しか分かりません。そこで穂先を注視しアタリを目でとらえます。
主に取るアタリは
1.一瞬の弱振動(たぶんイカパンチ)
2.動揺停止(抱き込み)
3.引き込み(持ち去り動作)
で、これを捉えきれないと
4.強振動(蹴飛ばし逃げ)
となり、逃げられます。
手でとらえられるのは2~4で合わせるまでのタイムラグに1工程進みます。「あっ!」「逃げた!」「遅かった~!」などと騒いでいたのは3以降を捉えて合わせた為です。

これらを実行するとマルイカがスッテに興味を持ってさえくれれば大抵掛けることができます。ロッドの使い込みによる慣れも非常に大きな要素となりますが、ぜひ微細な違和感を捉えてみてください。

イカを襲う魚を狙う…

マルイカを数杯ゲットできれば土産は十分。となれば、これから相模湾を盛り上げるマルイカを襲う不届き魚はしとめておかねばなりません。
流しているポイントはオモリの感触から推察するに根に砂地が点在する形状のようです。そしてマルイカが襲われたのは底から3メートル弱。引ったくる形と咬みながら追跡する形。となれば前者は回遊魚かヒラメ、後者はマダイあたりでしょう。お誂え向きに頭上で鳥も旋回し、大型魚の存在を予感させます。
マルイカ釣りだけに選んだルアーはスロースクイッド。フォルムは完璧!後はターゲットに合わせた動きで狙ってゆきます。
・・・・・が、そう簡単には釣れませんorz 約半分の時間を費やしましたが釣果を得ることはできませんでした。しかし、マルイカ釣り場に十分な可能性を感じさせる有意義なアプローチとなり満足です♪

マルイカを〆てみよう

食味評価が高いマルイカを釣ったのなら、やはり美味しく食べたいところです。
持ち帰りまでの氷や真水などの保存方法に工夫を凝らす方は非常に多いですが、案外忘れられているのが〆です。
これをする事によってどのようなメリットが生まれるか?諸説ありますが、私が最も感じるのは当日の皮剥きが非常に楽になること。
よく釣りたてのイカの皮を剥こうとすると、千切れるばかりで上手くゆきにくいですが、〆てあるとペロンと剥がせて調理も楽に(なるように思います)。
他にも生きたまま袋詰めするより墨を吐かれにくい、袋内で噛み合うことがない。といったことのほか生臭くなりにくいとの意見も!
数が多いと大変ですが、余裕があるときはぜひお試しください!透明感の強いマルイカの刺身は一度食べれば病み付きです♪

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本格シーズンはこれから!

前半の乗り渋りでやや苦戦した今回の釣行。数日前より渋い日が続き、昨年の悪夢を予感しましたが翌日他船で好釣果も聞かれ、今後も大丈夫そうです。
テクニカルゲームが売りのマルイカはこれからが本番。日を追うごとに浅場へ移動し、小型も増えて釣り人の技量が問われるようになります。
逆に大型を釣って楽しみたいなら早めの釣行が吉!刺身では甘みの強く、火を通しても硬くなりにくい身は非常に美味です。
これから徐々に他のエリアも開幕してくることでしょう。2012年はマルイカの動向から目が離せませんね!

茅ヶ崎 一俊丸

LTマルイカ船 9000円

℡0467-86-7043

船宿ホームページ
http://kazutoshimaru.net/

Twitter @kazutoshimaru

[タックル]
極鋭ゲームセンサー165
メタニウムMg7 左
PE1号200メートル
マルイカ直結5センチ仕掛け
オモリ40号

ブラックPEを活かすフロロリーダーとザイロンチチワ

2012/02/17

深場釣りでメリットの多いブラックPEライン。内容は過去の【深海小ネタ】黒いPEと大型電動リール実釣比較の通りですが、マーキングが無いためにカウンター狂いや途中で電源が抜けてしまうと、残量が分からずヒヤリとする場面も多々あります。さらに快適に扱うにはどうすれば良いでしょう?

フロロカーボンのリーダー

先述のような状況で、カウンターの数値が当てにならない場合、最も怖いのは巻き込みによるロッドの破損でしょう。
いつ終わるのかわからない巻き上げでは気を抜くことはできず、ラインを注視する事となるため精神的にかなり疲れます。
そこで有効なのがリーダー(先糸)の取り付け。これを行うと結束部がガイドを通過する際に音と振動が伝わり、視覚的にも変化を捉えやすく、容易に仕掛け接近が察知できます。
先糸素材のおすすめはPEラインの約4倍のフロロカーボン。これだけの太さがあれば多少の事では切れにくく、同乗者の幹糸と絡んでも、太さでの判断が容易です。また太さにより投入待ちでの穂先絡みが激減。フロロカーボンであれば伸びも少なく感度も良好。吸水劣化もないので数回の釣行ぐらいは耐える強度も維持できます。
結束はPRノットなどの摩擦系ノットであれば強度低下も少なく、結び目も小さいのでスムーズなガイド通過が可能。これを4m以上つければ投入前はリーダーのみがリールから出ている状態になります。
利点が多いフロロリーダーですが、難点もあります。それは太番手のフロロカーボンは値段が張るということ。そしてオマツリの際に誤って切られやすいとことでしょう。また結束に慣れるまでは本来の強度を出すのも一苦労ですが、慣れれば非常に有効なのでぜひ試してみてください。

サルカン接続が容易なザイロンのチチワ

リーダーを結んだ際に面倒なのがサルカンなどへの接続。直結となると張りの強い太番手のフロロカーボンはかなり面倒。しっかり締めこめなければ抜けてしまうこともあります。
そこで有効なのがザイロンやケプラーなどを用いたチチワ作成。これを作ってしまえば通常のPEチチワと同じように容易にサルカンを接続可能。しかも覚えてしまえば泳がせ釣りの先糸作成にも応用できるので何かと便利です。
まず用意するものは以下の5点

・ザイロンもしくはケプラー ・編込用ニードル ・低粘度接着剤
・セキ糸 ・ヤスリ

今回はフロロリーダー50号にザイロンノット40号の組み合わせです。目安としてリーダーの号数に対し、ザイロンやケプラーは7~8割前後の号数を選ぶと良いでしょう。それでは組み立ててみましょう。

まずはチチワの全体の長さを想定してスプールより引き出しカットします。そしてカットしたザイロンより芯糸を引き抜きます。

次にチチワの股部のポイントを決めてニードルを貫通させ、先端の鉤にザイロンを掛けてループを作ります。


貫通部より3ミリほどずらして再び貫通させます。ここでチチワのサイズを確定させ、左右交互に6回ほど貫通させて編み込んでゆきます。

強度を出すためにも間隔が均一に、そして緩まないよう丁寧に作業しましょう。

編み込みが完成したらザイロンの端より編み込み直前までニードルを通し、残りを引き込みます。

リーダーの先端をヤスリで角を落とし、ザイロンの端より挿入します。引き込んで二重になっているところもしっかり通すようにしましょう。

ザイロンの端がバラけないようにセキ糸を巻き、接着剤を垂らし補強します。

以上で完成です。接着箇所が少なく不安を感じるかもしれませんが、負荷が掛かるとザンロンの繊維が締め込まれ強度を保ちます。逆に接着範囲が広すぎると締め込みを阻害し、強度が出ずにすっぽ抜ける恐れがあるので注意しましょう。

ちょっとした工夫で深場釣りはより快適になります。ぜひお試し下さい。