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PEループ付きリーダーの作成

2013/09/13

細くて強いPEラインの普及により、船釣りの世界は大きく進歩しました。しかし、その強度を生かすために結びが年々複雑化しているのも事実。

特に一つテンヤやエギング、ルアー系にはリーダーの接続は必須といえ、自宅ならまだしも船上での作成に不安を抱く人も多いでしょう。

釣り場で不自由しないために

「自宅なら結べるのに・・・」という悩み。わかります。揺れて風が吹き、波しぶき舞う船上で結ぶのは慣れていても厄介なものです。

では、どうするか?

予備を持参する。

簡単に接続できる予備を用意するのも一つの解決策です。

既存の商品にも「オーナー)EZショックリーダー」や「よつあみ)ワインドオンショックリーダー」といった便利アイテムは存在します。

しかし、釣り方が多様化と複雑化が進む昨今において、全てをカバーすることは不可能・・・。

ならば解決策は一つ。自分の必要な、簡単に接続できる「ループ付きリーダー」を作ってしまえばよいのです!

 

ループ付きハリスの作成方法

太い物に関しては「ブラックPEを活かすフロロリーダーとザイロンチチワ」をご参照下さい。

用意する物はリーダーと1m弱のPEラインの切れ端。道糸のPEラインと同等または1ランク太いものが扱いやすく感じます。

 

1.まずはFGノットやPRノットの工程でリーダーにPEラインを巻き付けていきます。

 

2.巻き付けたあと4回ほど端糸で編み付け、リーダーのエンドをカットして焼き玉を作っておきます。
焼き玉は編み付けから5ミリほど空けてきましょう。

 

3.通常の本線となるラインの端をリーダーの焼き玉から編み付けていきます。
ここでループのサイズを決めます。直径10センチ程が使いやすいでしょう。
端糸の上から編み付けまで隙間が出来ないようにきつく密に編み付けましょう。

 

4.残った端糸で焼き玉より先の部分を編み付けていきます。

 

5.最後はビミニツイストと同様のエンドノットを施して完成です。

 

用途に応じてハリをつけるなりスナップをつけるなりしてもOK。

ハリスやハリ、ループ部のラインなど号数や長さを選べるので釣り場で役立ちます。

ちなみに道糸のPEラインはビミニツイストでのループが強度低下が少なく確実です。

PEラインにリーダーを接続する釣りに行くときは事前に作っておきましょう。

 

意外と簡単♪ アシストフック作成

2013/05/02

ルアーでのジギングで多く用いられるアシストフック。ターゲットやジグに適したものを選択し装着するわけですが、中には市販品では合わせにくい状況に直面することもあります。フックの種類やサイズ、アシストラインの太さや長さなど細かく追求したら市販品だけでは到底無理でしょう。
ならばどうするか?そう、ないのなら作ればよいのです。そして作ってみると意外と簡単!短時間で作成できるものです。

必要な材料

作るには材料を揃えなければなりません。作る物によって構成材料の大小は様々ですが必要になるものは基本的に同じです。

【材料】

フック:
対象魚やジグのサイズ・装着部位・装着個数を考慮して選択しましょう。魚と触れる部分だけに最もこだわりたい箇所です。

 アシストライン:
大型のものでは芯入り、小型のものは芯無しが用いられることが多いです。フックやジグとの相性を考慮します。素材もザイロン・ケプラー・ダイニーマ・PE・ワイヤーインなど様々で用途に応じた使用がフッキング率を高めます。

セキ糸:
アシストラインをフックに固定する際に使用します。ナイロン製やケプラー製のものなどがあり、油剤加工がされていない専用品が接着効果が高く無難です。

熱収縮チューブ:
フックとアシストラインの接合部を保護する為に用います。内径サイズをぎりぎりにすると薄く仕上がります。

その他:
アピール力アップのデコレートとして、魚皮やフラッシャーを用いる場合もあります。

【組み立て工具】

ニードル:
芯入りタイプのアシストライン材料として組み上げる際に用います。ループや芯抜き、編み上げなどの加工に必須です。

 瞬間接着剤:
セキ糸部の固定やループ部の強化にも用います。素材に浸透しやすく、添付部が折れる破損を防ぐため液状の低粘度タイプが用いられます。

ハサミ:
「素材を切断する」と至ってシンプルな用途ですが、材料が破断強度や耐磨耗性に優れるものばかりなので専用品が作業も捗ります。

ライター:
熱収縮チューブの加工やセキ糸のけば立ち直しに用います。温度の高い炎の先端ではなく、炎が安定して温度もやや低い放出口の脇を使って作業すると失敗が少なくなります。

今回は5キロ前後から上限30キロぐらいまでを狙うアシストフックの作成過程を説明してみたいと思います。

【構成材料】
フック:管付き泳がせ35号
アシストライン:ザイロンノット40号
セキ糸:ナイロン赤2号
熱収縮チューブ:黒4ミリ

1.まずはアシストライン素材のカットです。大物用に使用するので作りたい長さの倍でカットします。カット後は中に入っている芯を引き抜ます

2.芯を引き抜いた穴からニードルを通し、ループの起点部からニードルを出してアシストラインの端に掛けて引き込みます。

3.引き抜いて形を整えると上のようになります。中に引き入れたライン端の位置は外側とそろえておきましょう。

4.端より1センチ上部にフックを貫通させます。あまり端過ぎるとアシストラインが解れるので注意です。

5.貫通させたアシストラインをフックアイまで移動させます。この状態が完成時の長さになるので気に入った長さに調整しましょう。

6.固定用のセキ糸を巻きつけます巻き方はロッドのガイドと同じ巻き方の抜き輪を用いた内掛け結びです。

7.巻き終わったセキ糸部に瞬間接着剤を塗布します。アシストラインへ過度に染み込まないように注意です。

8.熱収縮チューブを被せていきます。内径がギリギリの物はしごいて少し伸ばしてから入れると楽です。

9.ライターで熱を加えて熱収縮チューブが縮まれば完成です。長さが適正か注意しましょう。

ここまでの作業工程で慣れれば10分ほどです。好きな形状に仕上げられるので市販品にできない細かな調整が可能。釣果へダイレクトに反映されるのでいろいろ追求してみると面白いでしょう。

作成作業が苦手な人は・・・

 

・がまかつ)アシストフックコネクター
ケプラーの両端がループ加工されており中心部は熱縮チューブを被せています。 これにより環付きフックに通すだけですぐにアシストフックが完成。管がある程度大きいフックであれば 直ぐに使えるので、釣り場での即席セッティングも容易に! 強度はしっかり作成したものに一歩譲りますがこれも一つの手段としておすすめです。

深場仕掛け作成の工夫

2013/04/16

寒い時期に最盛期を迎える深場釣りの釣りものたち。当たりのシグナルを読みとって数を狙う釣趣は独特なもの。そして食べておいしい魚がほとんどなのでアフターフィッシングも楽しみです。非常に多いハリ数が多く投入後は行える動作も少ないため、仕掛けのライン号数・ハリス長・幹間など様々な工夫が釣果に反映されます。明確な目的やこだわりを持って作成した仕掛けは釣果も自ずと伸びるもの。ぜひ自作仕掛けで挑んでみましょう。

 

自分の仕掛けを識別する

ハリ数が多い釣りだけにオマツリはつきもの。互いに協力しながら取り込みますが、魚が混ざって誰の釣果か分からなくなることも多々あります。銀色ばかりのハリではオマツリでの仕分けは結構な手間となります。すぐに判断が付くように工夫を凝らしましょう。

・油性ペン
確実で簡単な方法がハリスへマーキングする方法。治具に巻かれたハリス部分にさっとペンを走らせるだけで各ハリスに点のマークがつき仕分けが容易になります。市販仕掛けや船宿仕掛けでもすぐにできるので、釣り場にはぜひ携行しましょう。

・カラーフックを使う
仕掛けを自作されるならカラーフックの使用も一手です。赤・緑・橙・金・夜光など様々な種類があります。これを使えば見分けは一発。状況に上手くあわせれば釣果向上も望めます。また交互に違う色を配色すればエサ付けの際にハリ順を入れ違えるトラブルも激減します。

 

間隔の揃った仕掛け作成

掛け枠にピシッと揃った仕掛けの作成は深場釣り師の誰もが目指すところ。均一な間隔で作成された仕掛けはハリスの折れも最小で済み、魚の食いにも違いが現れます。
しかし実際に作るとなると意外と難易度は高いものです。いくつか作成方法がありますが筆者のパターンを紹介してみたいと思います。

・ハリスとサルカンを接続して揃える
筆者が作成する際に多く使うのがこの方法。巻く予定の掛け枠に糸付ハリを沿わせてハリス長を決め、サルカンを接続するスタイル。サルカンを結んだ糸付ハリをカーテンレールなどに掛けてゆけば長さの違いも一目瞭然。ミスも少なく長さを均一に揃えてゆくことができます。そしてハリ数分の作成ができたら、掛け枠へ幹糸長で誤差を修正しながら巻きつけてゆくのです。
先に幹糸を作成してからハリスを付ける方法もありますが、少しでも幹糸がずれると後の分まで全部ずれて行くので意外とやっかい。特にカットラインで大型スプールに大量に巻いてストックしようとすると誤差に気づきにくいものです。
慣れるまでは掛け枠に巻いた仕掛けを作るなら、巻きながらの実測で結ぶのが無難。長さが定まったカットラインで均一な仕掛け作るのは経験が必要です。

  

作り方は人それぞれ。自身が作りやすい方法が一番です! 自分なりのアイデアを仕込んでも面白いでしょう

筆者が仕掛けを作成する際はハリスはフロロカーボン、幹糸はナイロンを用いることがほとんど。これは耐摩耗性やクッション性などの素材の利点を生かすためと、巻き上げ中の魚の負担が大きく掛かるハリスをフロロカーボンとすることで伸びを最小限に抑え、現場での掛け枠への再巻きつけを容易とするためです。

最終的には慣れの問題です。まずは数を結んで経験をつみましょう!

結びやすく解きやすく

15本以上のハリ数でたくさんの魚が一気に掛かれば仕掛けはグシャグシャに絡んでしまいます。ですが下に数枚程度しか掛かっていなければマグネットにきちんと並べて取り込むことで、治具に巻き直して数流し後に再使用も可能となります。しかし仕掛けの一部のみ大きく絡み、修復困難になることも意外と多いものです。
そんな事態に対応するには仕掛けを分解して問題部を取り除くのが効率的。しかし幹糸を切ってしまえば幹間に誤差が生じ、治具には綾掛けで巻かねばなりません。深海結びでは解くのは意外と面倒。そんなときにお勧めの結びがあります。

・コブ付8の字結び
非常に簡単ながら実釣強度は充分な結びがコレ。結束時間でみれば深海結びには及ばないものの、現場でも解きやすく再組立ても容易です。

 
端に硬結びでコブを作ったらサルカンに通し、8の字結びをするだけです。

ゆっくり締めたら完成。コブがしっかり締まってないと抜けることもあるので注意。

解くときは幹糸を強く押し込めば緩みます。切らずに再組み立てすれば寸法も狂いません。

黒いサルカン

深場仕掛けの多くは幹糸からハリスを出すのにサルカンを用います。掛かった魚は巻き上げの抵抗でくるくる回り、仕掛けが絡むだけでなく最悪貯まった糸ヨレでハリスが切れてしまうことも。長い距離を巻き上げるだけにラインに生じるヨレの対策は必須といえるでしょう。
さてサルカンも様々な種類がありますが、今回注目するのはカラー。市販品の多くは銀色のサルカンを用いますが、自作するのなら黒いサルカンを選びたいところ。
魚の食いに直結するわけではありませんが、釣果には意外と影響が出ます。と、いうのも海域によってはタチモドキやナガタチカマスといった縄切り魚が多くなる時期があり、これらの魚は光る物に噛みつく性質があります。ずっしりと重量感のある曲線を描いていたロッドが、前触れもなくフッと軽くなってしまったときはこのパターン。非常に悔しい思いをすることとなるので、僅かな値段差で買える黒いサルカンがお勧めです。

僅かな違いが釣り場で大きな差となることは多々あります

仕掛けの組み立て

各々のパーツを作成し終えたら組み立て作業です。実際に掛け枠に巻きつけながら組み上げれば寸法の誤差も修正でき、きっちり作り上げることができます。
巻きつける際のテンションは緩めに。掛け枠から出てゆくとき、幹糸はシャフトの上を斜めに滑るので余裕がないと引っ掛かりが生じます。巻きは8の字巻きが出やすく絡みも少ないのでお勧めです。

最上部は径に合ったサルカンでシャフト通せば固定は確実。輪ゴム固定のような保管中に切れてバラける心配もありません。

 

組み上げる際にハリ向きも決めます。上の写真は右舷側のトモから順に投入し、船を前に進めてゆく船宿用。通っている船のスタイルに合わせれば操作性は上々。
フラッシャーをエサ代わりと見てください。ハリ先を上に、エサは刺してから軸側に回して垂らせばエサがハリスに掛からず絡みもほとんどおきません。
ハリスも巻く際も、掛け枠シャフトの下を通して幹糸に乗らないようにすれば、エサ付けの際にハリス位置がずれても幹糸を押し出すことは減ります。

 

捨て糸は色付きのラインがおすすめ。仕掛けの端の判断が容易なので幹糸内の上下が絡むトラブルを解く際に楽になります。また他者とのオマツリの際にも仕掛けの終わりが分かりやすく、オモリの返却も迷うことはありません。
一通り組み上げて巻き終わったら捨て糸を数ループ残して枠と幹糸へ輪ゴムを掛けます。素材は生ゴムが向いており、現場で不意に解れるトラブルを防ぎます。捨て糸を数ループ残すのはオモリ装着後の仕掛けの扱いを用意とするためで、生ゴムは外さずとも幹糸放出中に弾かれて外れるので、投入前に外す必要はありません。
オモリを止めるスナップサルカンへはウレタンゴムを用いれば保管時の劣化が少なく、ゴムが切れて解れるトラブルは激減します。

エサ確保

深場釣り師の悩みの種の一つがエサの準備でしょう。ハリ数10本程度で再投入方式ならなんら問題ではないのですが、新島沖キンメの様に20本ハリ仕掛け7組分のエサとなるとその数140枚。まともに購入していては出費額も痛いところです。

・年間釣りものから用意する
普段から深場釣りの準備を怠らない方の正攻法。一年の釣りでサバ・ソウダガツオ・イカ類などキープしておく方法です。これなら手間も分散されるのでエサ切りなども比較的楽。保管で冷凍焼けの心配もありますが、家庭用冷蔵庫でもエサを一度凍らせてから、キンキンに冷やした氷水に通して表面に氷の膜を張ると意外に耐ちます。

 
塩を振るときは身側だけに振ると皮の縮まりを最小に抑えて輝きが活きます!

・ロールイカ
最近の筆者の定番パターンがこの方法。スーパーの冷凍コーナーの定番品「ロールイカ」。分厚い身が1切れ100円前後で販売されており、ここから15枚のエサが切り出せます。
カットは細長く短冊上に切り出した後、倒して3/4ほど切り込みを入れます。こうすることで分厚い身にも動きが生まれるので何もしないより魚の反応は良いように感じます。
そして、そのまま使用するには身が柔らかすぎるので、加工した身に旨味調味料と塩を混ぜてザルに移し、余計な水分を抜くと共に魚を寄せる臭いと味を入れます。水切りはおよそ半日で程良く水分が抜ける感じです。
仕上がった身は通常のイカ切り身に比べ、テロテロで非常に柔らかく仕上がりますが、身の薄皮を通して刺せば深海の往復を耐える程度の強度は得ることができます。
通常はそのままの白色で使用しますが状況に応じて食紅で赤く染めるのも一手。様々な方法を試してみて下さい。

NEWタックルで狙う外房〜南房のマルイカ

2013/03/18

今年も始まったマルイカ(ケンサキイカ)。ライトタックルで繊細なアタリに合わせる釣趣、当たりスッテを追求する楽しさで、非常に高い人気を誇ります。今回は好調なスタートを切った外房小湊沖を攻めるべく小湊の寿々木丸にお邪魔しました。

良型が見込める外房〜南房エリア

外〜南房エリアではアカイカとも呼ばれる大型が交じるのが特徴。房総半島の南に位置する立地から暖流の黒潮の分流が入りやすく、水温が高まる3月ごろより本格シーズンを迎えます。
今年は2月半ばよりスタート。まだまだ深いので良い日の竿頭で40杯前後の釣果ですが、スレていないので当たりの出方も素直。全体的に活性も高いようです。

大きいアカイカと呼ばれるサイズが出るのが当地の魅力!平均サイズも大きい♪

5時半過ぎに出港した寿々木丸、釣り場までは約15分。まだ辺りも薄暗い中でスタートとなりました。船長からアナウンスされた水深は105メートル。合図と共に一斉に仕掛けが投入されてゆきます。魚探反応に対して船を止めている流し始めは着乗り勝負!

ロッドを海面に向けて少しでもガイドとの抵抗を減らし、時折スプールへサミングを入れてオモリが真っ直ぐ沈むように調整しましょう。穂先とスプールの動きを注視し、着底が取れたら素早く糸フケを回収するだけですぐにイカは乗ってきます。
これだけでも充分に釣果を上げられますが折角なら一工夫。出船が早い外〜南房エリアでは薄暗い時間帯からスタートとなることが多く、夜行性のイカ類は海底より少し浮いています。ですので、朝一は着底後にオモリを2メートルほど浮かせて狙うと多点掛けになることが多いのです。この作戦で順調に数を重ね、一流しで11杯のスタートダッシュ。日が昇ると活性は落ちるので手返しは何より重視したいところです。

最新マルイカタックル

少し明るくなってきた2流し目から釣りの手を止めて船上観察。ぐるりと使用仕掛けを見渡すと直ブラ仕掛けが半数でブランコ仕掛けがちらほら。直結仕掛けは私以外に2名ほどです。タックルはライトが8割にノーマルは2割といったところでしょう。やはり感度と操作性に優れたライトタックルが主流となっているようです。仕掛けのスッテは5センチのシンキングタイプが最も多く、7センチの浮きスッテは少数。これはここ数日の上がるサイズに沿ったセレクトですね。

さて今回の釣行はダイワNEWタックルの実釣会も兼ねています。より詳しく製品を理解するためには実釣からインプレは欠かせません。一通り船内を回ったら、同行スタッフたちのニュータックルの観察へ。もちろん自身でも朝から使っていますが横から観察するとさらに見えてくるものもあります。

・シーボーグ150J-L
小型左巻きで話題性が高いリールですが、実釣面で見ていると落下速度の速さが際だちます。スッテ数・オモリ号数ともにそろえた仕掛けにシーボーグ150JはPE2号、手巻き両軸のTDジリオン100はPE1号の条件で同時に投入。すると全ての投入でシーボーグ150Jが先に着底してきました。
これはシンクロレベルワンドとスプール口径の恩恵によって生じた差と思われます。スプールフリーの回転性に勝るTDジリオンですが、落下時のレベルワインドは固定タイプ。そのためスプール縁付近のラインが出る際にレベルワインドとの角度がつくため放出に抵抗が発生。これに対し巻き取り時同様にレベルワインドが動くシーボーグでは抵抗がほとんど発生せずスムーズな落下が可能となります。
またジョグダイヤルとクラッチによってリール操作が完全に親指一本で可能なのも見逃せないポイント。こう書くと片手操作が真っ先に思い浮かぶ物ですが、重要なのはハンドル以外の箇所を持ち続けての操作が可能となるところ。
これによりウネリなどでロッドがブレやすい状況ではグリップに手を添えて安定した静止状態を。タタキを入れる際にリールから手を離した状態でも、当たりがくれば親指でダイヤルを回して間髪入れずに合わせを入れることが可能です。タナの取り直しのクラッチON/OFFも親指一つで難なく操作。これは実釣で使ってみると大きな魅力です。

 

・メタリア マルイカMH150
メタルトップのエントリーモデルの位置づけとなる「メタリアシリーズ」ですが、研ぎ澄まされた感度は極鋭譲り! 今回発売のマルイカモデルも完成度の高い一本です。
同社の極鋭やリーディングシリーズに比べて先調子となっており、モタレ感をダイレクトに伝える手感度重視の仕上がりとなっています。それでいながらメタルトップの追従性も良く、目感度も並のロッドには劣りません。
そして実際に振ってみるとパリッと仕上がったブランクにより、減り張りの効いた「誘い」や「止め」の動作ができます。負荷の変化も手元へ明確に伝わるので合わせのタイミングを逃さない感じです。

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探見丸に写る反応

マルイカを釣りに来ていながらも、どうしても気になるフィッシュイーターの反応。こんな時、探見丸があれば水中の様子が把握しやすくなります。最近では魚体長を予測するアキュフィッシュ機能を搭載し、魚探に不慣れでも分かりやすく楽しませてくれます。
薄く海底付近に出るマルイカの反応から、上に15メートル前後までの小魚と思われる反応。船がポイントへ流し直しに動くときの探見丸画面を見ていると、根の間を沿わせるように流していることがわかります。
そしてそんな反応を見ていると画面に大型魚を示す反応が・・・。そのサイズは164センチ!それに続けて121センチと出てきます。小魚の中にある突出した魚体反応・・・。巻き上げ中にマルイカを盗られないとなると遊泳速度はそれほど速くないのでしょう。

これを見たときに昨年初夏の勝浦沖のイシナギ釣りを思い出したのは言うまでもありません。
今回写った反応は沖揚がりまでに10回ほど現れました。今年の熱い初夏が待っているのでしょう・・・。

釣果を左右する仕掛け形式

朝の活性もなくなり、流し替え後の即乗り以外は拾い釣りになってきました。マルイカは釣り人が仕掛け形式を選択する釣り物です。当日の状況をみながら各仕掛けの特徴と結果を見てみましょう。

・直結
モーニングチャンスではどんどん掛けられるものの、仕掛け構造的に多点掛けはやや不利。しかし中盤以降の拾い釣りでは威力を発揮。サバの妨害があっても楽々通過できます。一瞬の緩みが即バレに繋がるシビアな面もありますが、それを補って余りある感度は見逃せません。

・ブランコ
ハリスが長くバレが少ないのでモーニングチャンスでは多点掛けが目立ちました。当日は無かったものの警戒心がやや高いアカイカ級が掛かることの多いメリットは見逃せません。
しかし中盤以降の拾い釣りでは活性が下がってスッテを抱く時間が短いので、スミ跡だけというのも多数。触りを捉えにくいので釣れても動作の中で掛かった感じが否めず、釣果では苦戦していました。

・直ブラ
モーニングチャンスの多点掛けも対応し、渋った時間の拾い釣りもOK。直結やブランコの中間だけに両方の仕掛けの利点を活かせれば確実に釣果をのばしていきます。
先調子のロッドが用意できるなら初心者に最もおすすめできる仕掛けです。これで経験を積んでから直結仕掛けに挑むのが無難といえるでしょう。

それぞれが特徴をもち、状況に合わせて使い分けることが釣果向上のポイントとされます。ただし、どの仕掛けにも「慣れ」は必要。まずは様々な仕掛けを使って特徴を知識ではなく感覚として知ることが大切です。

タングステンオモリ

40~60号のオモリを使うこの釣りではタングステン製のオモリが最上とされています。「鉛より比重が高く、同じ号数で体積が小さいので、抵抗が低く落下が速い」特徴をおさらいするとこんな感じでしょう。これらが大きな利点となるのは事実ですし、着底即乗り勝負となれば釣果を大きく伸ばすことができます。そして意外と見落とされているのが「感度」です。体積が小さいと言うことは水中での抵抗が低いと言うこと。これにより潮流に流されにくく、マルイカの触りの感触が明確に出て、アワセのタイミングも取りやすくなります。
このように利点の多いタングステンオモリですが唯一の弱点は単価が非常に高いところ。価格も通常のオモリの10倍近いのでロストの際は懐と精神的なダメージは計りしれません。

 

今後は浅場にて最盛期に

現在は100メートル近い深場で釣れている小湊沖のマルイカも水温上昇と共に徐々に浅場へと移動してくるでしょう。例年、ゴールデンウィーク頃には水深50メートル前後へ移動し、よりテクニカルにそして手巻きでも快適な釣りが楽しめるようになります。さらに内房・三浦半島・相模湾の各釣り場も釣れ出せば一気に盛り上がることでしょう。
マルイカは浅場ならカワハギや外房フグのタックルで挑むことが可能。誘い・止め・アワセの動作、サイズや配色などのスッテの選択など決して簡単ではありません。しかし、それらがピタリとハマったときの爆乗りの快感は何物にも代え難いものです。
全身を研ぎ澄ませて釣るテクニカルゲーム。是非挑んでみてはいかがでしょう?

小湊 寿々木丸 ℡/04-7095-2647

後日談

仲間内でマルイカ釣りにゆくと誘いの戦略や当たりスッテの議論で大いに盛り上がります。そして次のチャレンジに備え、極鋭マルイカAGS147・メタリアマルイカMH150・ホソ・カル・ピン金剛激まるいか160・バイオインパクトマルイカ82と各スタッフは自身の考えるベストを用意w マルイカが釣れ続けば次回はより熾烈な闘いとなりそうです・・・。

フィッシングショーより新商品レビュー【AGS船ロッド&小物】

2013/02/12

今年は2月1~3日で行われた『フィッシングショーOSAKA2013』。 50回目を迎える今回は大盛況だったようで3日間で5万5千人以上の人が訪れ、前年比107%にも達したそうです。 今回はフィッシングショーにてTwitterで紹介したAGS船ロッド・小物系をご紹介。カタログ等で数値は調べられるので感想や小ネタを中心に綴ります。

DAIWA 船ロッドAGSガイド搭載モデル

 

ガイドフレームにカーボンを使用し、軽く錆びず高剛性を実現したAGSガイド。数年前に発表されてルアー中心に展開されていましたが、昨年はカワハギロッドに搭載されて話題となりました。
今年はこのAGSガイドを搭載した船ロッドが2シリーズ登場です!

・極鋭マルイカAGS MH147A 3月発売予定
AGSガイド+メタルトップ+SVFカーボンといった感度向上に貢献するパーツを惜しみなく組み合わせた鋭敏さの極みともいえる設計。調子は8:2の表記でイメージとしては極鋭ゲームセンサー165や極鋭マルイカレッドチューンMH147に近い感じです。軽快な操作性を確保しつつ何ともいえないモタレ感をとらえるロッドしては最高峰の一本といえそうです。

・リーオーマスター真鯛AGS 3月発売予定(一部店舗入荷済み)
正直なところ実物を見るまで「ムーチング系のロッドにAGSガイド?」と思っていました。ですがガイド搭載数の多いマダイロッドにおいてAGSガイドの恩恵は非常に大きいようです。まずこのロッドはオモリを下げずに振ると確実に騙されます。きっとほとんどの人が「硬いロッドだ・・・」と思うことでしょう。ところが、オモリを下げてみると非常にスムーズに曲がり込むのです。
ガイド重量が低減されたことでロングロッドにありがちなタワミ感が軽減し、曲がりも戻りも非常にシャープ。これは今までのロッドより負荷変化への応答性が高いことを意味し、海況が悪くともロッドはウネリに追従して仕掛けを海中に安定させ、当たりがあれば軽くロッドが揺すられたのちスムーズに海面へ突き刺さると思われます。年始にThe−Fishiingで初放映された際に、個人的に漠然と感じた違和感の正体はこのシャープな追従性によるものでした。
ぜひ店頭で見つけた際はオモリをつけて体感してみて下さい。早いところでは既に入荷が始まっていますよ。

小物類

会場や問屋で目に付いた商品をご紹介。非常に多くの種類がありましたが、特に印象深かったものを掲載してみます!

  
第一精工)

・高速リサイクラー2.0
ライン交換や清掃で大変便利な高速リサイクラーがバージョンアップ! ボールベアリングを3個搭載し力強くスムーズな回収ができそうです。現行品では耐たないハードユーザーや釣具店は必須ですねw

・ワニグリップエアー
軽くて錆びないワニグリップが軽くなって新登場。挟む部分が独立したので、深く掴みすぎて失敗することはありません! タックルボックスに常備しておきたい小物の一つです。

・ウルトラマグネット20
ハリ数の多い深場釣りに最適な20個のマグネットを搭載したロングバージョン。真ん中で折りたためるので携行も楽々。両エンドを固定すると安定するのでキーパーと置太郎で固定すると良いでしょう。

 
・ニッコー化成)スーパーサルエビ

昨年はコマセキハダで活躍したスーパーオキアミを大型化! 一つテンヤでも使用できるサイズとなりました。素材は若干の浮力を含み、集魚成分の強い臭いもコーティング! さらにハリへ刺しやすいように尾部に縦穴と胴体に溝も入っています。使い方は釣り人次第! テンヤはもちろん、イカ角を仕込んだりジグヘッドをつけてルアー用など。さまざまなアイデアを試してみたいですね♪


オーナーばり)STX-68
ルアー用トレブルフックとして人気のST-66の強化バージョン!鋭いハリ先や頑強な形状はそのままに、軽量強力素材「タフワイヤー」を使用しています。エサ釣り師には同社の「メジ・カツオ」シリーズと同質の素材というと分かりやすいかもしれません。ターゲットはもちろん大型青物!強烈な疾走を見せるクロマグロ・キハダといったマグロ類から、荒根への突進を強引に止める大型ヒラマサやGTなど。大型プラグには無くてはならないハリとなりそうです。


・タカ産業)カーボンマンタベルト
大物釣りに必須のマンタベルトがカーボンで軽量化! キハダ・ヒラマサ・イシナギといったBIGターゲットにコレです!! 中央のピンは着脱可能ですので下部が丸い普通のロッドからギンバルエンドになった大物ロッドまで対応できます。 販売価格も多くの店舗では1万円を切ることでしょう♪ 売り切れ必至となりそうなので見つけたら直ぐにGetしたいですね。

・ハピソン)大型電動リール用リチウムバッテリー
深場釣りの代名詞的リール「ミヤマエ コマンドX-9」まで使えるリチウムバッテリー。リチウムなので運搬は楽々♪ 充電残量がなくなる最後までパワフルに動かし続けます。また電源トラブルの際の応急構造も設けているようで、内蔵されているバッテリーセルを密着させず独立させて配置し、一個にトラブルが起きても他のセルで補うことで稼動を保てるそうです。


・富士工業)リングクリーナーRCM
釣りを終えた後のロッドメンテナンスは必須項目。塩分と汚れの除去は道具の劣化を防ぎます。特に極細PEを使う釣りでは欠かさずにメンテナンスしないとラインがロッドにベタつくばかりか、ガイドリングで乾燥した汚れによってラインが傷ついてしまいます。しかし、細ラインを使うロッドはガイドが小さい上に数が多いのでメンテも一苦労でした。そこで登場したのが「リングクリーナーRCM」。ガイドメーカーらしく掃除しやすいブラシと細かい水分除去用のフェルトがセットとなり、使い古しの歯ブラシで行うことが多かったガイドのメンテが楽に行えます。ぜひとも一つは用意したい一品ですね。

発売間近のものから参考出品まで様々でした。店頭に並ぶ日が待ち遠しい限りです。