11/24 意外に進んでいる試釣のまとめ
●協力/そもそもティカジャパン株式会社
前号、クルマが全損になったなんて冗談めかして書いたら、色んな方面で「本当?」と質問されてしまったのでちょっと反省。実際のところを申しますと、赤信号で停車中にお爺さん運転の乗用車にノーブレーキで追突され愛車は大破・全損となりました。みなさん、運転には注意してくださいね。
と、いうわけで、開発担当のティカジャパン・吉田俊介さんも左肘脱臼の重傷(時期が同じなのは偶然です)と、満身創痍の「つれる竿」プロジェクトチーム。元部に張りを持たせた「プロト2号」が上がってくるのが
9月上旬、しばしの小休止となった。
今回は「つれる竿」試作品1号、通称プロト1号で行われた試釣の様子をザッと紹介。
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連載で試釣の様子を紹介したのが、
●シロギス
●ライトアジ
このメイン2魚種は大成功、テストはほぼ初めての女性・笹本里絵が行った。この時点で「替え穂」「伸縮グリップ」ほか各パーツの寸法や強度など、基本的な方向は間違っていないと確信。
ここから「つれる竿」の真骨頂・汎用性のテストに進む。
現在まで試釣した釣り物を列記すると……、
●ライトマルイカ
●カサゴ
●ライトタチウオ
●タチウオジギング
●カワハギ
●イイダコ
この中で好結果だったのがカサゴ、タチウオジギング、イイダコ。この3魚種は間違いなくオススメ。
とくにタチウオジギングは体格の小さな子供に試釣してもらったところ、竿のよさが現れた試釣となった。穂先は太いほうがベストマッチ、グリップは伸ばした状態で使用。120グラムのメタルジグまでシャクることができ、タチウオの引きにも不安になることなし。
カサゴはドクモグランプリ参加者がカサゴ釣りで一日使用。細いほうの穂先がマッチし、オモリ20号前後で使うと若干先調子気味になるため、仕掛けを根歩きさせることも問題なし。初心者が陥りやすい「海底が分からない」ことも少なかった。イイダコは後日、ネタ切れの際にじっくり報告したい。
さて。ここまで読むといいことずくめに思える「つれる竿」の試釣だが、実はまったく釣れず、テストにならなかったり、不調に終わった釣り物もある。
それを書かないとインチキ臭くなるので触れておく。まず、ライトマル
イカ!よりによって試釣した日は船中マルイカゼロ。負け惜しみだが、オモリ30号と仕掛けをぶら下げた感触は
なかなかよし。太いほうの穂先は「直結のタタキ釣り」、細いほうの穂先は「たたかず止めて待つ保田スタイル」と、釣法に合わせて2種の穂先を使い分けることができるのではないか? と考えている。
そして貧果に終わったのが、カワハギ。
これは女性に使っていただいたところ午前中わずか1枚。午後から吉田さんが使って数枚釣ったようだが、竿の特性を知っている開発者が使って釣れるのは当たり前。
と、いうわけでプロト2号ではカワハギ、ライトアジ、シロギスでバランスを取れないか試す予定。
(今回は沖藤のみの構成でした)