20/24 想定以上のオモリで試釣する
●協力/発売まであと3カ月!ティカジャパン株式会社
女性釣り師や子どもを持つお父さんたちの期待を背負いつつ、「つれる竿プロジェクト」は紆余曲折をへて商品名『MAGICAL☆ONE』が完成、あとは量産、発売を待つばかり。
「いつ発売するの?」と、最近ツッコまれるのだが、発売は5月上旬、釣具店ほかで発売します。宣伝になっちゃいますが、「ぜったいに買う!」と決めている方(感謝感謝です)は予約してみてください。メーカー希望本体価格1万5000円です。
まあ、実際の店頭価格についてはゴニョゴニョゴニョと濁しておいて、今回も試釣の話。
つれる竿・MAGICAL☆ONEのコンセプトは「1本で何でも釣れる竿」。
初心者や女性でも船酔いの心配がない内湾で、季節ごとの釣り物を1本の竿で楽しめたらどんなに素敵だろう! と考えた。
そこで、プロジェクトチーム(ティカジャパンの吉田俊介さんと私+時どき食べたガール笹本)は様ざまなアイデアを投入、オモリ6〜8号のイイダコから、オモリ40号のライトアジまでを1本でこなせる竿を作成、不調だったアナゴとライトマルイカを除く、ほぼすべての湾奧の釣り物で試釣をこなし、製品として絶対的な自信を深めてきたのだった(本当)。
と、ここで量産が始まるのだが、ちょっと試してみたいことが出てくる。それが、
●想定以上のオモリを背負わせて釣ったらどうなるか?
想定外の「激しさ」ではスパイラル釣法の2段シャクリを終日繰り返す案もあったが、吉田さんが断固反対して断念。
そこで、じんわりと想定外の負荷をかけるべく選んだのが、
●アマダイ釣り。
場所は真鶴のさい丸。オモリは60号で、FL(またはM)サイズのプラカゴにアミコマセを入れて狙う。この仕掛けの重さと抵抗はライトアマダイのほか、
●イサキやハナダイのウイリーシャクリにも共通する。
MAGICAL☆ONEのオモリの上限は40号、想定としてはライトアジまでだが、どうだろう? ライトアマダイやイサキやハナダイに使えたら、さらに楽しいではないか。
ついでに、電動リールが装着できるか、ロッドキーパーに装着できるか? 試してみる。
「そんなの、つれる竿のコンセプトにありませんよ!」と、吉田さんが汗をふきながら抗議してきそうだが、構わない。お客さんがやりそうなことは一応やっておいて損はないのだ。
結果は写真のとおり。
水深80メートルでオモリ60号をシャクっても破損せず、コマセカゴをしっかりと動かすことができ、アマダイも釣れた。
さすがにオモリ60号を背負わせるとバットから力強さは感じないが、問題なく使えるレベルで、やはり軽く感じた。
穂先はもちろんライトアジ仕様の硬いほう。
高速巻き上げ、または良型アマダイが掛かったときに竿が深く曲がっても、ラインタッチ(道糸が竿本体に当たること。嫌がる釣り人が多い)はしない。
電動リールもしっかりと装着でき、キーパーへの装着も問題ない(DAIWA製。ラークは試していない)。
ただし……。
ここで早合点しないでほしいのが、つれる竿・MAGICAL☆ONEは、
●あくまでオモリ40号までが想定範囲で、60号で無理をすると破損の恐れがある。
ということ。その上でテストしてみて、
●ライトアマダイ、イサキ、ハナダイにも使えるんじゃない?
と真剣に思ったのであった。
次号、今までにない使用説明書を考える!?