続いてのポイントは90メートルダチ。ここではやや低めの4〜5メートルに指示が出た。自分はセオリーどおり着底後4メートルまで巻き上げ、コマセを振りながら5メートルでアタリを待つ。
　すると順調にアタリが出て6連続。しかもさっきとは違って30センチ級の良型ぞろいだったから釣り味も楽しい。
　これはかなり模様のいい日なのかと思ったが、自分が釣っている間に隣の人にはほとんどアタリがない。お話ししたところかなりのベテランさんのようで、とくにタナやコマセのまき方がおかしいわけではないようだ。
　船長に聞いてみると、決して食いがいいわけではないという。釣れている人が偏ってるのがその理由のようで、本当に食いがいい日なら初心者の人でも簡単に釣れなければとのこと。
　確かにこの日は右舷ミヨシ寄りの人にアタリが集中していたし、この日がアジ釣り初めてという2名の方は苦戦気味だった。
　心配していた風もさほど強くならずに午後2時半ごろに沖揚がり。釣果は30尾台の人も何人かいたが、おおよそ15尾前後の人が多かったようだ。
　個人的にはカメラの合間に竿を出して20尾釣れたから大満足。模様があまりよくない日でもこれくらいの釣果は上がるわけだから、やはりビシアジの手堅さは健在というところだろう。
　年によっても模様は違うというが、昨シーズンは周年アジ乗合を続けたし、今年は1月以降ずっと釣れ続いていると船長。今後も潮況が大きく変わらないかぎりは大丈夫だろうとのこと。事実3月に入ってもいい日はトップ40〜50尾は上がっている。堅実、安心の釣果を求める人に城ケ島沖のアジはイチオシだ。

［愛正丸］飯田 孝弘船長