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本誌APC(東京)◎鈴木良和
掲載号: 2010年4月1日号
皆さんすごい、すご過ぎる!
いつかまた、天気のいい日に釣行したいなあ
しばらくすると猿島沖から海堡沖へと移動。操舵室から様子を見ていたところ、右トモ側の蛯名さんと守屋さんの掛け合いに心が和まされた。「へへーん、こっちは5尾目だもんねぇ」とくれば、「あっ!
20センチ以下はリリースの約束じゃなかったっけ?」と返す。
イシモチを釣れば、「近ごろのカサゴは銀色なんだ」と冗談交じり。まるで童心に返ったように競い合っていた。
実はこの守屋さんは名うてのカサゴ名人。釣り大会でも常に上位に顔を出している凄腕とのこと。
そこで、しばらく氏の釣り方を拝見させていただくと、とにかく手を休めていない。
竿をまめに動かして海底の形状の変化に対応し、誘い、聞き上げを繰り返す攻めの釣りであった。
再び船は猿島沖へと移動。10時を回るとあれほどいた船が1隻欠け、2隻欠けとなり、ついに10時半には本船のみとなった。
各船とも船酔いが続出で、やむなく早揚がりしているらしい。確かにカサゴ釣りをするような海況ではないが、前出の守屋さんはどこ吹く風とばかりにポンポンとカサゴを連釣している。遠藤さんも、「やっとデッカイのがきたよ」と満面の笑み。やっぱり皆さんタダ者ではない。
11時を回って潮が止まり、ドンコが連発し始めたところで、「津波警報が出ていますのでこのへんで揚がります」とのアナウンスで早揚がりすることになった。
カサゴの釣果は3〜10尾で守屋さんがトップ。このほかイシモチやメバルとドンコが各自数尾といった釣果。もし今日が晴天のナギであれば、もっと釣れただろうに……。
それはともかく今期のカサゴは絶好調。春休みの家族サービスにもぴったりだ。
[新修丸]新明正義船長
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