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[タチウオ]
内房富津港出船…観音崎沖 ひらの丸

誘いのコツを言葉で言うと、 「弱った魚が漂うイメージ」

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本誌APC(埼玉)◎釜井 昌二
掲載号: 2011年2月15日号

弱った魚が漂うイメージ

 


シノブ姐さん、切り身エサの釣りではさすがに右に出る者はいません

「ここか、ここかな?」と合わせ時に悩んだ挙げ句、不本意なタイミングで大合わせを入れてしまい、穂先が宙を切って悶絶する。
 タチウオを相手にして、そんな手玉に取られた空虚な時間が忘れられなくて、たまらず再釣行してしまう……。私は、そんなM男である。
 タチウオに翻弄されるべく、1月14日に加藤記者と訪れたのは内房富津港のひらの丸。同行者は本誌テクニカル系取材の花形、タチ姫こと三石忍ちゃん。さらに彼女の舎弟だという詠梨(えり)ちゃんと、私の釣り仲間でエサタチ初挑戦の新倉さん。
 そんなメンバーを交えた総勢8名を乗せ、7時に出船。航程20分少々で観音崎沖80メートルダチに到着した。「底上5メートルから15メートルまでを探ってください」と、さっそく船長からタナの指示が出された。
 開始早々、船中1本目を手にしたのは加藤記者。着底後、オモリを5メートル巻き上げて、誘い上げていたら難なくヒットしたらしい。続けて忍ちゃんにもヒット。瞬く間に2本を取り込み、「パターンは分かった」と吐き捨て、即再投入(とにかく手返しが早い!)。その後も彼女は立て続けにヒットさせ、「これは大きそう」と言いながらヒョイッとメーターオーバーを取り込んだ。
 彼女の誘いは、ややシャープに80センチ幅くらいでシャクリ上げては、竿先を下げながらリールをクリクリッと巻く動作の繰り返し。どんなイメージで誘っているのか尋ねると、「弱った小魚が海中を漂っているイメージ」との答え。酔っぱらった輩が、歩いては電柱につかまり、歩いてはつかまりしている……そんな感じだろうか。


 

 


 

 

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