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[イサキ]
南房西川名港…西川名〜平砂浦沖 竜一丸

南房イサキスタート !! 今後は数、型とも有望

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本誌APC(千葉)◎宇田川 亘
掲載号: 2010年4月1日号

アタリはあるのだが…

 


 3月1日に南房のイサキ釣りが開幕した。中でも西川名港出船では40センチを超えるジャンボイサキが釣れるのも魅力で、初期のうちはこれにカイワリなどが交じって花を添える。
 期待に胸を膨らませ3月3日に本誌加藤記者、釣友の武田氏と西川名港の竜一丸を訪れた。
 
 イサキ釣りの開幕は1日だが、実際はシケ続きで当日が初出船。
 解禁当初はイサキがコマセに慣れていないため、仕掛けが落ちるとコマセに集まるどころか逃げてしまう場合もある。そんな不安と期待の中、定刻の6時半少し前に6名を乗せて港を離れた。
 竜一丸では「○○さんは左舷大ドモ」というように、船長が釣り座を指定する方式。また各席には秘伝のイカエサが入ったタッパーと手ぬぐいが置かれており、気持ちよく釣ってもらいたいという船宿の配慮が感じられる。
 当日は左舷は大ドモから加藤記者、武田氏、私、右舷は大ドモから田村氏、佐野氏、そして仲乗りを務める安西清和氏と並ぶ。
 竜一船長が最初に向かったのは港を出て数分の西川名沖。ここは40センチを超えるジャンボ狙いのポイントで、昨年の取材時には大型が1人2〜3尾釣れたので気合が入る。
 船長は反応を確認し、「20メートルまで下ろして、17メートルでアタリを待って」と投入合図を出した。
 ご存じのように南房のイサキ釣りは海面からの指示ダナで釣る。竜一丸では「48の45」とか「58の55」のように、ポイント移動のたびに細かい指示が出されるが、これは仕掛けを下の指示ダナまで下ろし、コマセを振りながら上の指示チの中型を釣り上げた。右舷の2人は好調で、続けてアタリをキャッチ。私も23センチをなんとか釣り上げたが、この型が本日の最小であった。
 その後もトゴットメバル交じりでイサキが何尾か釣れたが、食い渋りの時の常か、徐々にアタリは遠くなってしまった。
 10時半を回ると水温が下がったのか、ビシが冷たく感じられシオハゼ(ヒメ)が食い出す。この魚が掛かると巻きダナへ上げてアタリを待つということだ。
 理由は潮が速いポイントを狙うことと、全員が一定のタナを狙いタナボケをさせないため。またコマセカゴは横目タイプのアンドンビシ、道糸もPE6号に統一される。
 天気予報では「曇りのち晴れ」の予報だったが、雲はどんより垂れ込め、ミゾレ交じりの小雨が顔を濡らす。
 期待したこのポイントではジャンボイサキからのシグナルはなく、船長は次なるポイントへの移動を告げた。
 数分の移動で「38の35」の指示。このポイントでも反応はあるのだが、イサキは口を使わない。解禁当初はどのポイントで食うのかのリサーチも兼ねるため、この場所も2流しで移動となる。
 船長は西川名沖から平砂浦沖を丹念に探ってくれるが、やはりコマセに慣れていないためかアタリは遠い。また潮の流れが緩慢なのも原因か。
 ところが昨年好調だった真沖の水深65メートルの深場へ移動すると事態は好転した。右舷ミヨシの安西氏が待望の上げ途中にクルクル回り仕掛けがヨレてしまうため、ひんぱんな仕掛け交換を余儀なくされる。
 船長はしばらく各ポイントをていねいに探ってくれたが、イサキの食いは好転しない。ところが納竿間際に潮が少し動き出した。
 ここで船長は先ほどイサキの上がった深場へ移動。すると、再びイサキが口を使い始めた。今度は潮が動いて活性が上がったためか、アタリは明快でククッと竿先をたたいてくる。アタリをキャッチ。続いて佐野氏、右舷の武田氏とイサキが竿をたたく。
 私にもモソモソと竿先にアタリ。少し竿で送り込んでから竿を立てるとクンクンとハリ掛かり。しかし、食いが浅いためか巻き上げ途中で痛恨のバラシ。
 先にアタリをとららえた安西、佐野両氏は無事に27センチの中型を釣り上げた。右舷の2人は好調で、続けてアタリをキャッチ。私も23センチをなんとか釣り上げたが、この型が本日の最小であった。
 その後もトゴットメバル交じりでイサキが何尾か釣れたが、食い渋りの時の常か、徐々にアタリは遠くなってしまった。


 

 


 

 

Page1 アタリはあるのだが…
Page2 40 センチのカイワリも登場



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