コツさえつかめばもうこっちのもの。16〜18センチ級の5連発、続いて底でトントンとコマセを振った直後、ゴンとひったくるようなアタリ。
　リーリング途中もゴンゴ〜ンときて22センチの幅広アジ。
　「少し型がよくなってきたんで、まめにコマセを打ち直してくださいね」と萩原船長のアナウンス。
　ツ抜けまであと2尾、ひゃあ〜氷雨の直撃で手がかじかんでアオイソメが付けられないよ〜！
　せっかく食いが立ち始めたのになあ、くっそ〜。
　それでもどうにかアオイソメを付けて投入。底から1メートル切ったところでコマセを振ってスーッとゆっくり竿を立ててくると、クククククッとアタるわけ。
　3尾追釣したところで、白身の王道イシモチ様も1尾ぐらいほしくなって、底から1メートル上でゆっくりと誘う。すると独特のゴツゴツゴツ〜ッがきて、ゴンゴンと首を振る引き。
　海面でギラリと光る30センチ級の良型イシモチ。これを2尾追釣したところで残りは30分。寒さで指がほとんど凍っちゃったんじゃないかと錯覚するほど。
　さあて、お仕事お仕事。船内をグルリと回ってみると右大ドモの加藤さんの23尾を頭に、左胴の間の萩本さんが18尾。紅一点でがんばった左ミヨシ3番の世田谷の池上さんは12尾。ほかの皆さんも2ケタ前後。沖釣り2回目という私の隣の小山さんも、アジ11尾に大型のイシモチと奮戦されておりました。
　午前11時過ぎに沖揚がりのアナウンス。陸に帰ってくると、初春特有のどよんとした曇り空で雨も降ってないんだね。なんだったんだろう。冷たい雨とかじかんだ手……これさえなけりゃもっと数はのびたのに。
　東京湾のライトアジはこのまま春、夏、秋の盛期までずーっと続けられる見通し。皆さんも春本番の暖かい日に、気軽に半日アジとつき合ってみてはいかが。

［鴨下丸］萩原敏広船長