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本誌編集部◎村上 敬洋
掲載号: 2010年4月15日号
仕掛けと誘いにこだわる!
かたや不振のドン底にいたのが私。左トモで積極的にコマセを振るがアタるのはイサキだけ。
かといって左舷が釣れないというわけではなく、左胴の間の小沢和子さん、左ミヨシの敏彦さん夫妻が相次いでマダイを手にしている。
おっかしいなあ。一体何が違うのか?
しばらく坂東さんの釣り方を眺めていると、極小のウエイトスイベルが付いていることに気が付いた。サイズはマイナス8G。重さはたったの0.09グラムだ。
こんなに小さなウエイトスイベルで海中の仕掛けの動きが変わるのか?
でも釣れているのはまぎれもない事実だ。コンマ1秒タイムを縮めるのに全力を注ぐレースの世界に身を置く坂東さんだけに、ウエイトスイベルにこだわることも至極当然なのかもしれない。
ほかに気になったのは坂東さんがゆっくりと大きなモーションで誘いを入れていること。コマセを振るのではなく、あくまでもハリスの先に付いた付けエサを動かすことを目的とした誘い。しかも坂東さんは探見丸に映るタイらしき反応が浮いてきたときを見計らって誘いを入れていたので、より効果的だったのだろう。
沖揚がりは13時。マダイは船中合計10枚。頭は坂東さんで5枚。ほかイサキ、アジ、カワハギなど。前日の不調とは一転し、上々の結果が出たようだ。
船長に今後の展望を尋ねると、4月上旬から乗っ込みが始まって、5月下旬ごろまで続くのではないかとのこと。ちなみに当地は大ダイが狙える場所としても有名で、昨年の4月上旬には6キロが釣れたそうな。
え、私の釣果?
そりゃ言わぬが花ってもんですよ。
[米丸]肥田 定佳船長
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