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[マダイ]
三浦半島久里浜港発…久里浜沖 網屋丸

東京湾の乗っ込み 大ダイ、今こそ満開!

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フィッシングライター/山口 充
掲載号: 2010年5月15日号

素早いタナ取りが大事

 


私もマダイをゲット。 ホッとしました


 4月15日、前日の夜から降り出した雨は気温を下げ、最高気温9度、山沿いは雪の予報となった。4月も半ばにして寒さがこたえるが「これぞ乗っ込みマダイ」という大型も出ている。大ダイとのファイトシーンを思い浮かべワクワクしつつ訪れたのは三浦半島久里浜港の網屋丸。
 友達の馬場さんと左舷胴の間に並んで釣り座を構え、準備をしている間にも次つぎと釣り人が到着。仕立船を含めて3隻出しとなった。
 前日はいい天気で、頭が7枚、3キロアップが出ていたのだからうなずける。
 午前7時、久里浜沖に向けて出船。三富政夫船長に今期の傾向を聞いてみる。
 「今年は水温が高かった影響なのか、マダイがいつもの所にはあまり溜まっていないみたい。その代わりに広範囲にいるような感じです。黒ずんだ乗っ込みの色をしたマダイも多いですよ」とのことであった。
 
 北風と雨で極寒の中、走ること30分で久里浜沖に到着。
 水深は約35メートル、タナは底からハリスの長さマイナス1メートル。今回はハリスが8メートルなので底から7メートルにセットする。
 スタート時にはウネリと下げ潮が効いているので、このようにしたが、潮の状況によってタナを1〜2メートル上下させる。潮が速ければやや低め、緩ければやや高めにセットが基本。あとは勘。「経験」がものをいうわけだ。
 ビシの着底後、素早く2〜3メートル底から上げ、海面に穂先が入る状態から、真上まで竿が上がる幅の広いコマセワーク。それを2回行いキーパーに掛けたときに7メートルになるよう調整する。
 「最初はエサ取りが多いのでこまめにエサを点検してください」とアナウンス。
 しばらくすると左舷ミヨシの吉津さんにアタリ、ほぼ同時に馬場さんにもヒット。
 こんな悪天候でも魚の活性は上がっているようだ。吉津さんが1キロクラスのマダイを上げると、馬場さんは良型ハナダイ。いい感じだ。
 しかし、外道も多いようで、着底してすぐにコマセワーク、タナ取りをしないと付けエサがなくなる。
 ここが難しい。下げ潮が効き、ラインが斜めに入る。底ダチやタナ取りにもたついていると、付けエサがなくなってしまうのだ。
 思いのほか底のアップダウンが大きく、数メートル水深が変わることも多々あるから余計難しい。
 斜めに入る角度は一定なので、そのときラインが何メートル出ているかを把握。加えて糸が真っすぐになったときにも水深を測っておく。これで何メートルずれるのか、おおよその見当をつけておく。


 

 


 

 

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