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本誌編集部/村上敬洋
掲載号: 2010年5月15日号
シマアジはいずこ…
4月21日の5キロ級。こんなシマアジを釣りたかった
2人と間を空けずにヒットさせたのは左胴の間の村田さん。3キロ級のホンカンパチを取り込んだ。エサはなんと生きたヤリイカ。村田さんによると外房御宿沖で釣ったヤリイカを生かしておいて持ち込んだのだそう。
ハリスはナイロン30号。アジエサの場合と異なり、イカエサは大型が食う可能性があり、アジと違って自由に泳がせなくてもカンパチが食ってくるそうだから、思い切ってハリスも太めにしておいたほうがいいそうだ。
開始から1時間ちょっとでカンパチが船中4本。出だしとしては悪くない。周囲の他船でもカンパチはポツポツと取り込まれているようだ。
ところが五目釣りは絶不調。反応の出ているタナを探ってもダメ。やぶれかぶれで底から誘い上げてもやっぱりダメ。ウイリー仕掛けのほかにオキアミエサを付けた空バリ仕掛けも試してみたが、シマアジどころかイサキやウメイロさえもアタらない。
「うーん……今日は渋いよ。7日にシマアジが食ったときは水温も20度だったんだけど、今日は18度しかない。まあ、あの日はウチとルアー船の2隻だったせいもあるだろうけど。それにしても今日は渋すぎるね」と苦笑い。
辛うじて右胴の間の釣り人がリリースサイズのシマアジを手にしたが、1キロ以上のサイズは姿を現さない。やはり水温低下の影響をモロに受けているのだろうか?
その後、模様が上向くことを願いつつ五目釣りとジギングで交互に狙ってみたが、時間を追うごとに食いは渋くなるばかり。ポツポツと釣れていたカンパチもついに上がらなくなった。
終盤、前出の岸上さんと村田さんがアジエサで3キロ級のホンカンパチを上げて船中のムードは高まったが、この2本を取り込んでから間もなく13時の沖揚がりを迎えた。
船中釣果は2.3〜5.8キロのカンパチをトップ2本。残念ながら私を含む数名がカンパチの顔を拝むことができなかったが、これから梅雨にかけては釣り場も現在のネープルス&ヒラッタイのほか、ダルマ周りも上向いてくるはずなので、私もころ合いを見てリベンジを果たすつもりだ。
[宝栄丸]壁佑二郎船長
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