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釣り人◎三石忍
掲載号: 2009年6月1日号
もしかして ひとりオデコ?
マスさん(増本)にマダコを自慢される三石シノブ
どしゃ降りの中、船中全員獲得となる1杯を釣り歓喜の三石シノブ
15分ほど走った富津南沖、水深15〜20メートルが第2ステージです。ポイントにもよりますが、根掛かりの心配はそれほどありません。
ここでも順調にマダコが取り込まれます。良型が多かった第二海堡とは違い中〜小型主体。でも、海堡以上のペースです。降りしきる雨の中、みなさん手を休めることなく釣り続け、二ケタに手が届きそうな方まで。
ヤバイ、私、まだオデコです。
焦る私の横で編集長もマダコをゲット。ああ、なんで私のテンヤに乗らないの!明るく振る舞うも心の中は焦りで一杯、半泣きです。そして9時50分、
「三石、時間覚えておけ! たった今、オデコは、お前だけになったから」
編集長が言い放ちます。 うう……こうなったら手段は選びません。
「マダコが乗ったテンヤと交換して!」
2杯目を釣った増本さんとなかば無理やりテンヤをチェンジ。
「オデコは嫌だー」と嘆く私に、顔なじみのお客さんたちも楽しそうに心配(?)してくれます。
「俺は、三石に釣れると思うな」
根拠があってかなくてか、編集長が言った直後でした。
グニュ……。
きたかも!?渾身の力で合わせを入れてたぐりますが、仕掛けが急に軽くなります。オマツリです。
お願い、バレないで!
願いを込めてたぐり上げると、絡まった先糸の先のテンヤに待ちこがれたマダコがっ!
「脱、オデコォォォー!」
船長、同乗の皆さん、うるさくってごめんなさい。でも、この小さな、300グラムほどのマダコちゃんが釣れたとき、本当にうれしかったんです。
雨足はさらに強くなり、風も出てきて、しかも十分な釣果を得たため、1時間ほど早く11時に揚がりました。
釣果は右の図のとおり。最高の初日になったのでした
[川崎丸]石井広一船長
Page1 第二海堡で大ダコ登場!
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