TJ-web  
電子版
から探す
キーワード(釣り物、釣り方etc.)

 

 

 

[マダイ]
内房上総湊出船…金谷〜鴨居沖 加平丸

手バネのシャクリ釣り 浅場で釣れる盛期は間近!

Check

本誌編集部◎内山 高典
掲載号: 2010年6月15日号

この日は全員が手バネ

 


渡辺さんが1投目で食わせたマダイ。「若いお客さんは一つテンヤでやる人が増えてるよ」と大船長
これから7月に向けては金谷沖の10 ~ 20ヒロを狙うようになるとのこと


 内房のシャクリ釣りは自分で道具を持っていない〝手バネ〞の釣りが経験できる貴重な機会。5月12日、上総湊の加平丸を訪れた。
 あいにくの雨模様ではあったが私を含め4名が集まり6時に出船。この日は大船長の山田隆さんが舵を取り、若船長の孝一さんが仲乗りとして乗船した。
 港のそばでエサの生きエビをイケスに積み込む。6〜7センチほどのサルエビまたはアカエビと呼ばれるエビで、空揚げにするとおいしいそうだ。
 20分ほど走って到着したのは金谷沖。「28ヒロ(42メートル)」と大船長から合図が出る。告げられるのは海面からテンヤまでの距離(おおむね水深と同じ)で、手バネの道糸にヒロ単位(1ヒロ=1.5メートル)で付けられた目印を頼りに合わせる。
 加平丸では手バネのほかリールシャクリや一つテンヤでも楽しむことができるが、この日は全員が手バネ。ちなみに、同船にはヒロをメートル換算した早見表が用意されている。
 内房では操船しながら船長も竿を出し、潮を見ながらポイントを攻めていく。この日はアタリがなければ次つぎに小移動を繰り返し、17ヒロ、14ヒロと徐々に浅場を探っていく。
 しかし、金谷沖では定番ゲストのイトヨリが釣れたが後が続かず、9時過ぎに鴨居沖へ移動。
 ちょうど潮変わりを迎えこれからが上げ潮。鴨居沖は上げ潮時に実績があるそうで、周囲には船が集まっていた。
 30ヒロで釣り始めるがアタリなく時間が過ぎていく。大船長によると潮が思ったより動いていないそうだ。
 11時過ぎ、右トモで30センチ級のハナダイ、13時過ぎに大船長が同級のハナダイを釣り上げる。私も手バネを借りてシャクってみると、あらためて道具の軽さに驚いた。これでマダイが食ってくれれば最高なのだが……。思いとは裏腹に船中でアタリがないまま時間だけが過ぎていく。
 ところが、沖揚がり間近に試しで持ってきた一つテンヤの道具を下ろし、底から5メートルほど上を探っていたときガツッときた。上がってきたのは700グラムほどのマダイ。この日のマダイはタナが高かったのだろうか……。


 

 


 

 

Page1 この日は全員が手バネ
Page2 1投目に本命がヒット!



※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。