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[イサキ&マダイ]
南伊豆下田須崎港発…須崎沖 若宮丸

南伊豆のイサキ釣りは マダイ付きの大盤振舞!

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フィッシングライター/ 上田龍太郎
掲載号: 2010年6月15日号

ハリスが長すぎた !?

 


旬を間近に控えたイサキと好調続くマダイ。これぞ南伊豆の最強コンビ


 南伊豆のイサキが好調だ。5月に入るとイサキと同じ場所で乗っ込みマダイの食いも活発になり、船宿によってはマダイとイサキの両方を同時に狙ったり、リレー釣りで出船するところもある。
 下田須崎港の若宮丸でも4月中旬以降、イサキ乗合で連日のように良型マダイが上がっているとのことで、5月9日、息子とともにマダイとイサキの両魚狙いで訪れた。
 当日の釣り人は私たちを含めて4名ほど。午前5時に船宿に集合すると、皆さんマダイをメインに狙いたいとのこと。これを聞いて船長は、「基本的にイサキとマダイは同じポイントで釣れますが、今日はマダイの実績が高いポイントを狙っていくことにしましょう」と言ってくれた。
 
 息子は左トモ、私は左ミヨシに釣り座を構え、午前5時半に出港。航程10分ほどで爪木崎沖のポイントに到着した。須崎周辺にはマダイやイサキの好ポイントが多数あるが、若宮丸ではここのところ爪木崎沖を狙って好釣果を上げているとのことだ。
 午前6時、1本バリのマダイ仕掛けで釣り開始。指示ダナは海面から50メートルだったので、60メートルまでコマセカゴを下ろしてコマセを振り、指示ダナに合わせてアタリを待った。
 開始20分後、早くも他の方にマダイがヒットした様子。右舷トモで竿を出していた山口氏の竿がきれいな弧を描いている。慣れた手つきで取り込まれたのは2キロ級のマダイ。山口氏は前週にも若宮丸に乗船し、マダイをゲットしているとのことだ。
 私たちもがぜん気合が入るが、2人ともアカイサキやヒメなどの外道が連発。これを見た船長から、「ハリスが長すぎるんじゃないの?」という声。
 
 実はこのとき、私たち親子は15メートルの仕掛けを用いていた。船長によると指示ダナが50メートルのときの水深は60メートル前後で、マダイ、イサキともに海底から10メートル上付近が指示ダナとなる場合が多いとのこと。つまり、ハリスの長さは8〜10メートもあれば十分。しかも、乗っ込み期のマダイは根際を狙うため、必要以上に長いハリスは逆効果だという。
 御前崎沖や西伊豆のマダイ釣りではハリスの長さは15メートルが標準。同じ伊豆だからとこれに倣っていたが、釣り場によって違うのは当然だ。船長のアドバイスに従い、素直にハリスの長さを10メートルに変更した。
 しかし時すでに遅し。その後マダイはだれの竿にもヒットすることなく朝の時合は終了してしまった。
 午前9時を過ぎると指示ダナ20メートルの浅場でイサキの食いが活発になり、入れ食いに。そこで息子の仕掛けをイサキ狙いの3本バリ仕掛けに切り替えると、すぐにダブルヒット。アタリがあったら追い食いを待つようにアドバイスすると、トリプルヒットを達成。とてもうれしそうな息子を見て、親父も思わずニンマリ。
 右ミヨシの方も3本バリのイサキ仕掛けに切り替えて順調に釣り上げている。中にはお腹が膨らみ、白子が放たれているものもいた。一方、右トモの山口氏はあくまでもマダイ狙いにこだわっている様子。同じ船の上でも楽しみ方は色いろだ。


 

 


 

 

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