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本誌APC(神奈川)◎平林 潔
掲載号: 2009年7月1日号
後半は入れ食いに!
気軽に釣行して、ずっしり重い釣果が狙えるのは今!
船中を見渡すとあちこちで竿が立っている。25センチはあろうかという良型も何尾か姿を見せていた。
胴の間で竿を出していた2人組も、
「面白い! こんなにいい型がそろうとは思ってなかった」と大喜び。
とはいえ潮が効いていないから、船長は船で仕掛けを引っ張るようにして探っている。まあ、無理矢理の流し釣りということだが、こうでもしなければ広く探ることができない。もちろん潮がほどよく効いている日ならば潮の流れと船の流しがうまくマッチングするわけで、シロギスも活発に口を使ってくるしアタリも鮮明に出る。
そうそう! 潮が効いていないぶん、仕掛けを動かしてまめに誘いを入れた。船下まで誘いきったところから、モターッと仕掛けを上げると竿先がヒクヒクッと震えてハリ掛かりすることも数度あった。逆に静止状態でじっと待ち続けていても、アタリはこない。
前半はカメラを手にして船中を歩き回っていたが、それでもなんとか9時半過ぎには20尾を超えた。
10時近くになると、海もずいぶんと静かになって釣りやすくなった。船長は、
「少し浅い場所を流してみます」と言って小柴沖の12メートルダチへと船を移す。
少し活性も高まったようで、1投1尾ペースで釣れ続く。
「こりゃあ面白い!」
しばし釣りに没頭する。
11時過ぎに納竿となったが、実質3時間程度の釣りで良型ばかり36尾を釣って大満足。次頭が左大ドモ氏で34尾。続いて右大ドモ氏が32尾。胴の間は皆さん20尾前後の釣果だったようだ。
潮が効いてなくてもこの調子なのだから、魚影は相当濃いはず。潮さえ効いていればトップで60〜80尾程度の釣果も当たり前のように出るだろう。
これから、でっぷりと太った抱卵シロギスが続々と浅場に突っ込んでくれば、さらにヒートアップしそうな予感がする。
皆さんも軽い気持ちで半日シロギス乗合に出かけみてはいかが。貸し竿も貸しブーツもあるので、手ブラでの釣行だって可能だ。
さて、釣ったシロギスは塩焼きとお刺身でペロリ。脂の乗りはよく、家族にも大好評だった。ちなみに最近の僕の好物はシロギスのマリネ。これにはピンギスが最高の食材となる。頭を落として軽く素揚げにし、タマネギと一緒にマリネ酢に漬けるだけだが、手間もかからずおいしい。
でもね……今回ばかりはマリネはおあずけ。釣れたシロギスはどれも立派で、マリネにするのはもったいなかったからね。
[弁天屋]森本直樹船長
Page1 食べごろサイズが続出
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