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[イサキ&マダイ]
南伊豆須崎港発…須崎沖 爪木丸

南伊豆のイサキ絶好調 今後はマダイも有望!

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フィッシングライター/ 上田龍太郎
掲載号: 2010年8月1日号

開始2時間で 30 尾超え!

 


南伊豆イサキの釣れっぷりはエンドレス!


 春先から好調に釣れ続いてきた南伊豆のイサキだが、梅雨に入るとお腹の膨らみも増し、食味のほうもいよいよピークに近づいてきた。
 そこで7月5日、旬のイサキを狙って下田須崎港の爪木丸に乗船した。
 実は、この日の前に3回ほど釣行予定を立てたのだが、荒天のためことごとく中止となった。これまで自分はナギ男だと信じてきたが、田中貞一船長から、
 「上田さんシケ男なんじゃないの?」と言われ、ちょっと自信が揺らいでしまった。
 しかし当日、午前5時に港に集合すると無風ベタナギのようで一安心。初めてお会いした船長も、
 「ようやく出船できましたね」と笑顔で迎えてくれた。
 当日は私を含め定員いっぱいの12名が集まり、イサキという魚とこの船宿の人気の高さを実感した。
 私は右胴の間に釣り座を構え準備を開始。爪木丸では各釣り座に船長手製のマグネット板が配置されているのでありがたい。
 
 午前5時半に出港となり、船は真沖に浮かぶ神子元島に向かってゆっくり進んでいく。船長に最近のポイントについてうかがうと神子元島周辺や十六根など、状況に応じて一日に数カ所攻めているとのこと。
 この日はまず神子元島東側のケンミという釣り場から狙うことになった。
 午前6時の時報とともに投入。船長の指示ダナは海面下30メートル。仕掛けは全長6メートルの3本バリ仕様。指示ダナよりハリスの全長分だけ余分に沈めてから3度に分けてコマセを振りながら、指示ダナに合わせてアタリを待つ。
 すると2投目からアタって30センチ級のイサキがヒット。周囲の人たちもイサキを取り込んでおり、
 「今日もバリ食いか!?」と期待が高まった。
 3投目を投入しようとしたときに船長から、
 「左トモ2番の人がマダイを釣ったよ!」との声がかかった。カメラを手に見に行くと1キロ級の美しい魚であった。この方はさらに15分後にも1.5キロ級のマダイをゲット。また左大ドモで釣っていたご友人も、1時間後に同級のマダイを釣り上げた。
 お2人に話をうかがうと、
 「イサキはそこそこ釣れればいいよ。いつもマダイ狙いの1本バリ仕掛けを使っています」とのことで、終日ハリス3.5号、全長8メートル、マダイバリ9号の1本バリ仕掛けを使っていた。
 イサキは順調に釣れ続いており、私自身は開始2時間ほどで30尾を突破。そこでカメラを手に船内の様子を見て回ることにした。
 やはり皆さん数釣りを堪能しているようで、サイズも27〜30センチの良型中心。腹がぷっくり膨らんだおいしそうな魚ばかりだ。
 午前8時半。十六根と呼ばれるポイントに移動。ここはイサキの魚影が濃いものの潮流が速く、風と潮の向きが逆の場合は波立つことも多いというが、当日は南西風で潮も西から東へ流れていたためベタナギだった。ただし潮流は速く、船長から、
 「ここは1流し1回の投入で潮回りしますので、合図と同時に投入できない人はオマツリを避けるため次の投入まで待っていてください」というアナウンスが流れた。


 

 


 

 

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