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[マダコ]
外房大原港発…太東〜大原沖 キャプテンズネット 福栄丸

知る人ぞ知る名所! 大原のマダコ好調

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本誌APC(千葉)◎河原崎 遊
掲載号: 2009年8月15日号

期待どおりのいい乗り!

 


釣趣と美味がアナタのハートをキューッと抱きしめることでしょう
「乗れ」と念じながら必死に小づくのもいいが、のんびりと小づいたほうがいい日もある(!?)


 毎年この時期になると、一部マニアの間でちょっとしたブームとなるのが大原のマダコ。東京湾や常磐エリアと比べると出船軒数は少なく、外房大原港の福栄丸は例年マダコを看板とする貴重な船宿だ。
 出船すればまず型を見られるし、トップがツ抜けすることだって少なくない。おまけに当地のタコはイセエビやアワビといった高級食材をエサにしているためか(!?)食味も抜群。昨年は1度出かけて小型を2杯ゲットしたが、甘みがあってとてもおいしかった。
 
 「タコ釣り行っから遊びに来なよぉ〜!」という玉田福夫船長の電話で大原港へ向かったのは7月19日。
 この日は同じスポーツクラブでともに汗を流す俳優.声優のささきいさおさん、マダコ釣りをこよなく愛する沖藤編集長、さらにフィッシングライターの細田雄治さんも同船して楽しむことになった。
 さっそく準備を始め……と言っても渋糸にテンヤをくっつけただけ。
 当日は12時集合の午後船に乗船。南寄りの風が吹いていたが、思いのほか波は立っていなかった。
 ゆっくりと太東沖へ船を進め、10メートルダチで、
 「いいよ〜始めて〜!」という合図が出た。
 風に船を立てたが波のせいで底ダチが取りにくい。テンヤが底を離れないように小づくも1流し目は船中乗りがなく移動となった。
 次は同じ太東沖の8メートルダチ。仕掛けを投入して3回ほど小づくと粘っこい重みが伝わってきた。
 しばらく小づき渋糸をたぐって大きく合わせると、ズシッとした重みが伝わった。
 大きく手を伸ばしながらたぐると、テンヤに茶褐色の塊が2つ!
 なんと700グラム級のタコが2杯。恋人同士でお楽しみの最中だったのか!?
 お楽しみのところ申し訳ないが、この2杯をネットに収めてテンヤを海に投げ入れる。すると…
 …アララ、またもや乗りがあった。大きく合わせを入れて取り込んだのはまたも700グラム級。
 「今日は何杯釣れちゃうのかな〜!」と1人ニヤケてしまう。
 どうやらいいポイントに入ったようで、船内あちこちでタコが取り込まれ始めた。左胴の間の金坂さんと常連の健二郎さんが相次いで本命をキャッチ。右トモに座る平山さんはポンポンとマダコを追加する。
 ここで出遅れたのがささきさんと編集長。ささきさんは左のトモ。編集長は左ミヨシ2番。右舷に入った細田さんの周辺でも大いに盛り上がっているようだ。
 1人、また1人とオデコが消えていく中、ついに編集長が800グラム級を手にした。
 さあ、残るはささきさん。普段2人で釣りに行くと私が貧果に泣くパターンが多い。今日は久しぶりに勝っちゃうのかな〜!
 
 そんな邪心がマズかったようで、私はパッタリと乗りが遠のいてしまい、周囲の人に乗るようになった。
 間もなくささきさんに待望の1杯。この1杯が呼び水になったようで2杯目も難なくゲットする。
 2流しで3杯釣って、ブッチ切りでトップとなる予定が、次つぎに追いつき追い越され、同情の視線すら感じるほどになってきた。


 

 


 

 

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