ここで皆さんが使っているジグの色を見て回ったところ、定番の紫や赤金もよく釣れていたが、ピンクが頭一つリードしているようで、船長も、
　「ピンクがアタってるよ〜！」とアナウンスをしていた。
　ピンクといっても、いかにもルアー然としたホログラムベースではない。どピンクである。見た目が安っぽくて、ちょっぴりエッチな感じのピンクが、タチウオにウケているらしい。
　さっそく持参したメタルジグケースをひっくり返すと……あった！
　どピンクちゃん！
　結果は思いのほか早く出て、第1投で70センチ級のタチウオをゲット。その後20〜30分の間に4本のタチウオを手にすることができた。
　このあと大貫沖から第二海堡にかけての20メートルダチを探っていくと、またしてもタチウオのヒットが集中した。後半には私と馬場さんで未体験のワインドに挑戦してみたところ、2人そろってあっさりとヒット！
　さらにイナダも船中何本か追加され、3時に沖揚がりとなった。
　釣果は60〜90センチのタチウオを船中2〜20本。このほかサバを各自数尾、イナダ、サワラ交じりとまずまずの釣れっぷり。私も9本釣ることができた。
　当日はメーターオーバーは出なかったが、船長によると、「いるけど食わない状態じゃないの？」とのこと。よって、これからは数はもちろん型にも期待できるはずだ。

［渡辺釣船店］田中 茂生船長