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[アジ]
三浦半島走水港発…走水沖 関義丸

アジは真夏のお楽しみ 気温とともに食い上昇

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フィッシングライター◎山口充
掲載号: 2009年9月1日号

ダブルでスタートするも…

 


大中小様ざまなサイズが交じる。さあ、何にして食べよう
まめにコマセを振ることは大切だが力まかせに振るのはNG。アジ釣りって奥が深い


 ここ数日は雨が多かったせいか、潮の色がやや濁っているように思えた。そこで私は付けエサとしてアオイソメをチョイス。一方石井さんは船宿常備のアカタンとエサ玉(蛍光ピンク)を選んだ。
 しばらくすると石井さんにヒット。間髪を入れず左舷の青沼さんもアタリをとらえた。ちょうど満潮から下げ潮になる時間帯だったが、思いのほかあっさりとアジは食ってきた。石井さん、青沼さんともに型は30センチほどで、エサは2人ともイカタン。私もアタリはあったが、どうもハリ掛かりしない。
 付けエサを変えたほうがいいのかと思い、エサ玉にチェンジしたところすぐに食ってきた。1尾のみで上げるのはもったいないと、追い食いを狙い、やや高めに竿を構えてアタリを待つ。
 やがて追い食いらしき感触が訪れ、じっくりと巻き上げる。
 「あっ、トリプル!」
 結局海面で1尾落としてしまったが、ダブルでアジを取り込むことができた。
 それにしてもビシアジは面白い。追い食いを待つ間の緊張感、そして巻き上げと取り込みのドキドキ感。どれもこの釣りならの楽しさだろう。
 このあと立て続けにダブルを決めた。一方の石井さんも34センチの良型を釣り上げ大喜びだ。しかし、大ドモにいたベテラン渋谷さんは、
 「うーん。今一つだね……」とポツリ。右胴の間にいた米岡さんも、
 「午後に期待かな!」と話していた。私たちの座るミヨシ付近も、気が付けばポツポツ程度の釣れ具合に落ち着いていた。
 今度はどうかな?
 と思った私はエサ玉からアオイソメに付けエサを変更してみた。タナも底から4メートル付近へと上げてみる。
 するといきなりグンときた。
 「おお……!」
 上がってきたのは丸まると太ったゴマサバ。この時期のサバは私たちの大好物。続けて石井さんがマサバを上げた。さらに石井さんの隣に座る立崎さんがビッグファイト。ところがあと少しというところでバレてしまった。
 仕掛けを回収してみるとハリが開いた末に折れていたから、おそらくマダイだったのだろう。


 

 


 

 

Page1 空は晴れ絶好の釣り日和
Page2ダブルでスタートするも…
Page3 午前の苦戦がウソのよう


※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。