個人的に釣った魚の中で抜群にうまい！
　と思っているのがキンメとアカムツ。ともにそれほど釣行する機会はないが、数少ない食優先のターゲット。釣行するからには釣りたい！
　と常々思っているのだが、キンメはともかくアカムツのキャッチ率に関しては限りなく0に近いのが正直なところ。
　そんな不ヅキの自分でも、もしかして釣れるんじゃない!?
　と思わせてくれる釣り場が今回釣行した常磐鹿島沖である。
　
　幻を現実のものとすべく、いざ鹿島港の幸栄丸へ向かったのは8月14日のこと。前日、アカムツ船担当の奥田重孝船長に確認の連絡を入れるとまだ2名しか予約が入っていないと言う。
　もう少し人数がいたほうがいいだろうと兄に同行してもらったが、4時過ぎに船宿へ到着してみればほかに4名のお客さんが入っており、都合8名で午前5時に出船となる。
　釣り場まではゆっくり走って1時間ちょっと。水深160メートルほどで第1投となる。
　この流しは不発で、続いて浅めの110 メートルダチへ移動。しばらく船内の様子を見ていたのだが、なかなかアカムツらしきアタリがない。ドンコやメバルはポツポツ上がるのだが……。
　このままじゃいかん、こうなったら自分で釣るしかないと道具を入れたのだが、今期すでに3回も釣行しているような常連さん（もちろん毎回本命をゲットしている）ですらアタリがないのに、釣れる道理がない。
　しかも150号のオモリで常に竿を動かし続ける誘いはかなりの重労働。