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[カワハギ]
三浦半島久比里出船…剣崎沖 山下丸

5回目の挑戦で初のツ抜け 少しだけ見えたコツとは?

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釣り人◎本多聡子
掲載号: 2009年10月1日号

タタキ&タルマセの注意点とちょっとした工夫で変わる?

 


文中の竿頭の名人は、菅澤哲一さん。第1回ダイワオープン山下丸優勝者です
根掛かったらタオルを手に巻いて道糸を引っ張って外します


 この日の私の釣り方は、定番の「オモリを底に着けてタタキ→タルマセ→聞き合わせ」というもの。
 これ以外をよく知らないので、工夫したことといえばタタキを長めにしたことと、タルマセを這わせるぐらいに大きく、長くとったことぐらい。
 この釣り方で外道も含めポチリポチリと釣れたのですが、根掛かりが多くてなかなか数をのばせません。
 そんな私へ師匠からのアドバイスは……
 (1)オモリ着底後、根がきついと感じたらオモリを跳ね上げ回避。
 (2)聞き合わせの方向.速さを考える、の2点です。
 (2)に関しては、釣り座の左右の間隔が空いているなら、潮の流れに沿って斜めに聞き上げると根掛かりしにくいとのこと。また、聞き合わせが速すぎるとガッチリ根掛かってしまうので、根掛かりそうなら止めて、送り込んで外してやるといいそうで、それが誘いにもなるそうです。
 この2点を意識してみたところ、根掛かりによるタイムロスが減り、数を少しのばすことができました。そして、午後3時に終了したときには15枚をキャッチ、カワハギ釣り5回目の挑戦にして初のツ抜け達成。私にとって快挙です!
 ちなみにこの日、トップは前記の名人さんで19枚でした。
 私が釣ったカワハギはすべて底でした。でも、タタキながら1メートル誘い上げて、ゆっくり誘い下げて、そのまま這わせたり、少し変化をつけるとアタリがくることが多かった気がします。
 沖揚がり1時間前に食いが渋くなったときも、思いつきでアワビ柄の集寄を付けたらすぐにアタったりと、何か、ちょっとしたイレギュラーさが釣果に結びつくような気がしました。
 また、私のようなビギナーは道具、仕掛け、テクニックなどについ心を奪われがちですが、今回はアサリの鮮度の大切さに気付かされた釣行でした。
 師匠がクーラーで冷たく保管しておいたアサリを補充してくれるたびに、明らかにアタリが増えるのです。
 当たり前なのかもしれませんが、これも釣れなくてモヤモヤしているときは結構忘れてしまいそうなので、すぐに思い出せるよう、しっかりと一番上の引き出しにしまっておこうと思った帰り道でした。



山下丸]山下克範船長

 

 


 

 

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