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本誌編集部◎内山高典
掲載号: 2009年11月1日号
ルアー組が入れ食い!
ルアーマンが1キロ級をブッコ抜く
しかし、次の流しがすごかった。ルアー組の入れ食いが1時間ほど続き、一本釣りさながらにカツオが乱舞。血湧き肉躍る光景に頭の芯が熱くなる。
ただその一方で、コマセ釣りはポツンポツンの状況。この差はなんだ?
このときの指示ダナは25〜50メートル。お客さんにヒットレンジを聞いて回ると、ルアーがおおむね25〜30メートルなのに対し、コマセ釣りでは35メートル前後。中には仕掛けを入れ替えようとした巻き上げ途中、15メートル前後で食ったという人もいる。
今一つタナが絞り切れない状況。右胴の間で竿を出し、まずは35メートル前後をしばらく探るがアタリはない。その後、上へ下へとタナを変えてみるがエサも取られない。
そこで、念のために持参した12号のカニバケ(以前メジで活躍!)をセットし、竿カッタクリの要領でタナの下限から海面下までを探る作戦に変更。するとこれが功を奏し、25メートル付近でガツンと竿が絞り込まれる。
強烈な突っ込みに巻き上げる手を何度も止められながら、なんとかカツオを海面まで浮かせる。しかし、キーパーを竿にかけたタイミングでハリスが緩んでしまい痛恨のバラシ。この様子を見ていた船長から、
「魚が見えるとどうしても慌てるから、残り5メートルくらいで竿をキーパーにかけるといいよ」とアドバイスをいただく。
気を取り直して仕掛けを投入。今度はタナの下限まで下ろさず30メートルからカッタクり始めると、再び25メートル付近でガツンときて2キロ級を無事取り込む。その後はパターンをつかんで3連釣、これで釣ったカツオが食べられる(激ウマでした)。
しばらくして右トモのお客さんに大物らしきがヒットし、およそ10分のヤリトリで上がってきたのは後検量9キロジャストのキメジ。デ、デカイ!
この方、朝からキメジに狙いを絞り、ハリスは16号、指示ダナの下限あたりをメインに探っていたそうだ。
その後はアタリが遠のき船団も散り散りに。小移動しては型を見る程度の展開が続き、14時に沖揚がりを迎えた。
船中釣果は1〜2キロ前後のカツオが0〜20本。トップはルアーのお客さんで、コマセ釣りの竿頭は8本が2名。
「数はルアーのほうがのびるけど、良型が出るのはコマセ釣り」とは船長の談。
本誌発売以降も釣れ続くことを期待したい。
[平安丸]小林秀夫船長
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