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[ワラサ]
南伊豆下田須崎港発…須崎沖 稲荷丸

南伊豆のワラサ ロングランに期待

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フィッシングライター◎上田龍太郎
掲載号: 2009年11月15日号

まずはイナダのごあいさつ

 


やりました。 私もワラサをキャッチ!
こんな感じに付ければOK です!


 南伊豆須崎沖のワラサが釣れ始めたのは9月中旬から。10月に入ると竿頭で2ケタ釣果もめずらしくなくなった。
 同じ県に住む私としてはすぐに釣行計画を立てたものの、運悪く大型台風が本州を直撃し、数日間の船止めとなってしまった。
 台風通過後のワラサの動きが気になったが、引き続き釣れている様子にひと安心。すぐに須崎港の稲荷丸に予約を入れ、3連休の最終日の10月12日に同宿を訪れた。
 
 午前5時半に現地に到着すると、当日の釣り客は私を含めて4名とのこと。最近の傾向として、連休の最終日は意外と空いていることが多いそうだ。右舷胴の間に釣り座を構え、午前6時過ぎに出港。
 当地のワラサポイントといえば神子元島や横根周辺が有名だが、今シーズンはもっと陸寄りにワラサの群れが着いていると言う。
 航程わずか5分ほどの「聚楽(じゅらく)出し」と呼ばれるポイント(下田港奥の柿崎にある聚楽ホテルが目印になっている)がメインポイント。当日もこの場所には30隻ほど釣り船が集まっていた。
 釣り場には北東風がやや強めに吹いていたが、陸から近いことと潮がニッチョウ(東から西へ流れる潮)であったため海面は意外と穏やかだ。
 朝イチは8号ハリス6メートルに、ヒラマサバリ12号を結んだ仕掛けを用いることにした。付けエサにはイカタンも持参し、船長のアドバイスに従ってオキアミと併用した
 定刻の午前6時半、船長から投入開始の合図とともに、
 「タナは48メートル」とのアナウンスが流れた。そこで指示ダナよりハリスの長さ分深く落とし、コマセを2回に分けて振り指示ダナにビシを落ち着かせた。
 その後30秒ほど待ってコマセを振り、1分後にもう1回コマセを振ってアタリを待ち、また1分後に仕掛けを回収するというパターンで攻めることにした。
 すると2投目、早くも私の竿にアタリが現れた。軽く合わせを入れるとハリ掛かりしたものの、明らかにワラサよりも弱い引き。電動リールを中速で巻き上げると、2キロ弱のイナダであった。
 その直後、左ミヨシの釣り人の竿が突っ込んでいる光景が目に入った。すぐに様子を見に行くと、慣れたヤリトリで上がってきたのは3キロ級のワラサであった。
 これを見て乗船者全員気合が入り、コマセ振りに力が入る。すると私の竿にフワフワッというアタリがきた。少し送り込むとズドンという心地よい感触が伝わってきた。
 軽く合わせを入れると、先ほどとは異なる強い引きで、本命のワラサと確信する。8号ハリスなので強引に巻き上げるが、途中2回ほど強い引きがあり、ドラグが滑る。これが気持ちいい。
 やがて浮かんできたのは3キロ級のワラサ。とりあえず本命を手にすることができてホッとする。
 すぐにコマセを詰めて仕掛けを投入すると、再び同じようなアタリがあり、同サイズのワラサを追釣。その直後、左ミヨシの釣り人も2本目を釣り上げ、さらに右トモの方も3キロ級をゲット。
 他船を見回すと、あちこちで竿が曲がっている光景が見られ、朝の時合に突入した様子がうかがわれる。魚の活性も上がってきている様子で、指示ダナは44メートル、40メートル、36メートルと徐々に浅くなってきている。


 

 


 

 

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