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[アマダイ]
相模湾平塚港出船…平塚沖 庄三郎丸

シロ交じりでトップ2ケタ 好調続き一番人気の釣り物に

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本誌編集部◎斉藤貴伸
掲載号: 2010年1月1日号

シロアマダイ浮上

 


ライト船での40センチオーバーとのヤリトリはスリリング


 気負わず置き竿で狙い、船の揺れに誘いを任せ、向こう合わせで掛かる魚だけを相手にする。それでそこそこの釣果が得られるアマダイは、のんびり派の根強い支持を得てきた魚だ。
 のんびり楽しむのはもちろんいい。けれど、積極的に掛けに行く釣り方へと主流となる釣り方が変わってきているのが、現在の相模湾におけるアマダイの現状といえそうだ。
 
 11月26日、相模湾平塚港の庄三郎丸のライトアマダイ船に乗船した。相模湾のアマダイ船はオモリ60〜80号が標準であるのに対し、ライト船は40号を使う。たった20号の違いだが、竿の選択はガラリと変わる。
 この日私が用意したのは、2.1メートルでグラスソリッド穂先を持つライト五目竿と1.8メートルのカーボン含有率の高いカワハギ竿だ。大きく調子を分ければ、前者が7:3調子、後者が8:2調子となる。
 ライトアマダイ船の庄三郎丸8号船は山下将成船長の操船で、定刻の7時に出船。釣り客は私を含めて8名。私は右舷のミヨシ、隣は常連であり釣友の藤林さんだ。
 20分強で大磯寄りの釣り場に着き、65メートルダチで開始。
 「底から1メートルくらい仕掛けを上げて、50センチくらい上下させる誘いを入れてください。誘わないと釣れませんよ」と、山下船長は積極的な釣り方を指示する。
 開始からしばらくして、25センチ前後の小型が船中で2〜3尾取り込まれたものの、船長は早めにこのポイントに見切りをつけ、55〜60メートルダチへ移動した。
 ここで、30センチオーバーがコンスタントにヒットし始め、評判どおりの模様のよさを実感する。型のいいイトヨリ(ソコイトヨリ)が交じってくるのもうれしい。
 8時半過ぎ、あまり口数の多くない船長が、
 「シロだ、シロ!」と叫んでタモを持って走る。左舷胴の間で41センチのシロアマダイが取り込まれた。当船では今期3尾目だそうだが、やはり55〜60メートルのやや浅い釣り場で釣れる確率が高いようだ。
 午前9時までに藤林さんが4尾、私が3尾。穏やかな天候にも恵まれ、ぜいたくな気分さえ感じてしまう。


 

 


 

 

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