周囲に浮かぶ10隻ほどのイカ船も軒並み順調で、ヤリイカを取り込む姿があちこちで見られた。
　想像以上に良型が多いことが気になり船長に尋ねると、
　「まだ水温が高いせいもあって模様が安定していないから、小型ばかりの日もあるよ。だけど今日は型がいいね、うん」と満足げ。
　この後も潮回りをするたびに順調にヤリイカが取り込まれる好展開。ダブルやトリプルを決める人も続出。お邪魔虫のサバも比較的少なく、まさに快釣.快適といったところ。
　この釣れっぷりに辛抱たまらず仕掛けを下ろすと、いきなり胴長30センチ級の良型が乗り、その後もトリプルを2度も達成することができた。
　開始からずっといい乗りが続いていたのだが、昼を過ぎたころから急に潮が速くなり、釣りづらくなった。残された時間は1時間半と少ないが、船長は沖ノ瀬への移動を決断。
　およそ10分ほど走って到着し、180メートルダチで投入の合図。すると朝の洲ノ崎沖と同じく乗りは活発で、皆さんズシズシとヤリイカを乗せていた。
　こんな状況が14時の沖揚がりまで続き、胴長25〜40センチを竿頭は31杯。次頭は直結仕掛けで狙っていた常連さんで28杯。私は18杯で、ビギナーの皆さんも各自お土産を確保することはできたようだ。
　「今期は暖冬傾向で、師走を迎えても表層の潮の温度が20度前後と高め。だけどまずまずの乗りを見せているから、今後水温が下がってからが楽しみだね」とは船長のコメント。
　これから年末はもちろん、年明けへと期待は膨らむ一方。皆さんも思う存分ヤリイカを乗せてください！

［光三丸］関根雄志船長