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[マダイ]
外房勝浦川津港発…勝浦〜御宿沖 宏昌丸

一つテンヤのマダイで執念の自己記録達成!

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本誌発行人◎根岸伸之
掲載号: 2010年2月1日号

あっさりと自己記録

 


モンスター浮上、7.4キロの勇姿。なんと一つテンヤ初めてという岩上栄司さんが釣る
1投目は何号を使うか悩むもの


 「こっちも食っちまったよ〜」まだ釣り始めて1時間もたっていないというのに、船中では大型のウマヅラばかり。いい加減嫌気がさしているところだった。
 ところが5メートルも巻き上げた時、それまでのクンクンが止まったと思ったら、いきなりジーッとドラグが鳴って道糸を引き出された。
 「こりゃウマじゃない……」
 一つテンヤブームはわが編集部にも確実に浸透している。日に少なくても1回はタックルやテンヤ談議が飛び交い、ついつい話し込んでしまうのが常。監視役としてはあまりすすめられたことではないが、何あろう一番ハマっているのが私なのだからやむを得ない。
 
 新年1号目となる取材でもいの一番に一つテンヤマダイをリクエスト。すんなり通って釣行を決めたのは12月23日だった。
 訪れたのは外房勝浦川津港の宏昌丸。昨年まで看板といえるカモシ釣りを11月中旬まででさっさと一つテンヤに切り替えたのは、弱冠23歳という吉清良輔船長の方針。
 この日は休日ということもあって乗船者は11人という賑やかさ。私同様、この釣りにハマりまくっている三石忍さんも3人の釣友と乗船した。
 6時前に出船し、20分ほど走ってまずは海中公園沖の50メートルダチで釣り開始。
 8号テンヤで簡単に底ダチ。ひとシャクリして穂先を注視すると、いきなりゴツゴツときて25センチ級のマダイ。これは幸先よしと思ったが、次投からは懸念していたとおり、ウマヅラの猛攻が始まった。
 それも40センチを超える大型もくるから、まるでマダイのように引くこともある。おまけにエサは1分と持たない。
 船長はたまらず移動を告げるが、同じようなもの。開始から1時間弱、早くも嫌気がさしてきた時、冒頭のアタリがやってきた。
 初下ろしのスピニングリールから、ジージーと気持ちよくドラグが引き出される。これまで一つテンヤの自己最高は2キロジャスト。その時ジーッという音は単発だったが、そのフレーズは倍近く長い。
 「あ〜気持ちいい」
 快感というより恍惚感を味わいながら巻いていたら、あっと言う間にリーダー(ハリス)が見えてしまった。その先の海中には青白い魚体。
 すかさず船長がタモ入れしてくれた。後検量4.1キロ、もう終了である。
 この1枚で船中色めき立ったが、以後も上がってくるのはウマ、ウマ、ウマ。時折は25センチ級がくるものの、結局午前の釣りは11時半に納竿、船中0〜2枚に終わった。


 

 


 

 

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