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[クロダイ]
内房保田港発…保田沖 村井丸

内房名物乗っ込みクロダイ シーズン本番突入だ!

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本誌APC(埼玉)/ 釜井昌二
掲載号: 2011年5月15日号

次こそ私の番……のはず

 


分からないことは何でも船長に教わりましょう!

10時半を過ぎたころ、再びアジの群れが回ってきて、あちこちでアジが取り込まれた。少し潮が動き始めたのかなと想像したそのとき、左舷大ドモのゲームロッドがギュンと海面に突き刺さった。
 力強く竿を絞り込み、やや緩めのドラグ設定がされていたであろうリールからズズズッと道糸が引き出される攻防。隣の方が差し出すタモに収まったのは43センチのクロダイ。待望の1枚が登場した。
 「長ハリスの仕掛けに変更して、1発目できたんですよ。ハリスは2号で6メートル。タナは22メートル(底上5メートル)でした」と親切に教えてくださった。
 こうしちゃいられない!
 撮影を済ませた私はそそくさと釣り座に戻った。ていねいにタナ取りし、手持ちでゆっくりと誘いを入れる。
 と、そこに……。
 「カマちゃん、きたよ〜」と平山君。振り返ると危なげないヤリトリでクロダイを浮かせる平山君の姿。釣るのは下手だが、すくうのだけは自信がある私のタモに収まったのは、先ほどとピッタリ同寸の43センチのクロダイ。
 「微かなモタレを感じたから聞き上げてみたら、竿が絞り込まれたんだよ」と満足気に語ってくれた。
 え〜い、次こそ私だと意気込んでみたが、キュキュンと私の竿を引き込んだのは脂ノリノリのマルアジ。ついぞ私の竿をクロダイに曲げてもらうことはかなわなかった。
 「今日ももう少し潮が動いてくれれば期待できたと思います。乗っ込み本番にまた遊びに来てください」と話す村井船長によれば、例年ゴールデンウイークごろから本番を迎え、5月末まで期待できるとのこと。
 当日のクロダイは43センチが船中2枚にとどまったが、いざ乗っ込みが始まれば、1人で2ケタ釣果も夢ではない。ちょうど本誌今号発売時が絶好期と重なるから、このレポートを読んでくれた皆さんが、そんな日に巡り合うことを切に願っております。



村井丸]村井智博船長

 

 


 

 

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※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。