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[マダコ]
内房富津港発…海堡周り 川崎丸

スタートから大型連発 !! 今年もいけるぞ富津のマダコ

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本誌APC(千葉)/ 宇田川 亘
掲載号: 2011年6月1日号

記録的な大盛況

 


マダコの型は、0.2 ~ 4 キロと幅があった。 基本釣法をこなせれば、 だれにでも大ダコのチ ャンスがある


 初夏の人気がターゲット、ファン待望のマダコ釣りが開幕となった。昨年と同じ4月29日、東京湾で一番早い開幕を迎えたのは内房富津地区だ。その当日、富津港の川崎丸に釣行した。
 船着き場には集合時間の1時間以上も前に着いたのだが、すでにマダコファンがビッシリ。震災後、自粛ムードだった釣り人がゴールデンウイークを機に動き出したようだ。結局船宿最高記録の人数となった当日は、飯塚和信船長の1号船と店主である石井広一船長の2号船に分かれて乗船。
 私と本誌で活躍中の三石忍さん、本日は写真撮影に専念という斉藤記者、そして最近三石さんに弟子入りしタチウオなどでメキメキと腕を上げている山口詠梨さんも乗船。石井船長の2号船の左舷ミヨシから私、山口さん、三石さんの順で座る。
 マダコ釣りの道具立ては渋糸が30メートルほど巻いてある糸巻きと、イシガニが縛り付けられているマダコテンヤだけとシンプルだ。
 出船前にはミヨシ付近で船長がマダコ釣りの説明。テンヤの小づき方やアタリがきてからの合わせ方など、実際に道具を使って親切ていねいに説明してくれる。この出船前勉強会はどの釣りでも行うので、初心者の方はもちろん、ベテランの人も聞いて損はないはずだ。
 5時少し前に両船は港を離れた。まずはマダコの一級ポイントである航程15分ほどの第二海堡周りへ向かう。この日は4日ぶりのベタナギ。天候はよいのだが問題なのは3日間も吹いた南西の強風。富津でも20メートル近い風が吹き、底荒れでマダコの活性が下がっていないかが心配だ。
 石井船長は海堡前で両船を停止させた。開幕初日ということもあり、東日本大震災で亡くなった人たちのため、全員で黙祷を行ってからマダコ釣りをスタートさせた。なお、川崎丸では売り上げの1割を100万円に達するまで東日本大震災の義援金に充てるという支援策も実行している。
 最初のポイントは海堡南側。
 「どうぞ、根掛かりに注意してください」の合図で一斉に投入。私の座るミヨシでは水深が2メートルほどだが、トモ側では7メートル前後の急なカケ上がりだ。
 昨年までの海堡周りは大きな石が入り組んで入り、小づくとゴツゴツと手に感じたもの。しかし昨年から杭打ちなどの護岸工事を行ったためか、底が変わっている場所がかなりあるという。期待の1流し目は船中で乗りがない。
 船長はポイントを変え、再び投入の合図。しばらくすると船長から、
 「1号船でキロ超えが上がりました。頑張ってください」とアナウンスがある。
 他船でも本命が上がれば気合が入るのだが、南側ではマダコの乗りはなく船は西側の岩礁地帯へと移動する。
 そして待望の第1号は左舷胴の間の佐々木氏へ。重そうにたぐり始め、海面に大きく足を広げたのは3.9キロの超特大サイズ。
 そして船中2号は右舷胴の間の境順子さんに。マダコ初挑戦でゲットしたのは2.8キロのナイスサイズ。ここでは根掛かりも頻繁に起こり、テンヤのお代わりをする釣り人が続出の中での1杯は見事。
 しかし昨日までの強風の影響か、その後マダコは上がらず、船長は船を富津南沖へ向けた。


 

 


 

 

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