やがて潮回りから2回目の釣りタイムへ。すると、ここでもほぼ入れ掛かりの展開に。ただし、今度の場所では根掛かりがちらほら目立つ。
　右舷胴の間では仕掛けを2つ取られた人が船宿仕掛けに変更。こちらの仕掛けは船長が手作りしたもので、カットウバリが1本のタイプ。これなら根掛かりは軽減される。
　さてさて、開始から順調に釣れていた敷島丸も、時間の経過とともに釣れるペースが落ちてきて、8時を回るころには当初の半分くらいの釣れ具合に。しかしながら、今度は歓声があちらこちらで上がるようになる。
　その口火を切ったのが大ドモに座っていた近藤光男さん。なんと推定1キロ弱のアカメ（ヒガンフグ）を釣ってご満悦。「今日はもういいや」となって、あとは喉を潤しながらのんびり気分。
　そして、カットウ仕掛けの上に食わせバリを付けた人たちはハナダイ、アジ、ウマヅラなどを釣って晩のおかずのメニューを増やし、さらには右ミヨシ、右トモと続けてタコが取り込まれると、やんやの拍手。実に楽しい雰囲気で時間が流れ、最後は右舷胴の間でまたまた1キロ弱のアカメ。
　船長に聞いたところでは、解禁以来ほぼ連日のようにアカメが釣れていて、いい日には船中5尾を超えることもあるという。
　沖揚がりは定刻の11時半。この日は後半に数がのびずに制限尾数（80尾）に達した人はいなかったものの、それでもトップは66尾と好成績。私も36尾とお土産には十分な数を釣って家路についた。

［キャプテンズネット　第1・2敷嶋丸］山本 幸夫船長