「最近、年配のお客さんが増えた気がするんだよ」とは、今回取材でお邪魔した東京湾奥長浦港.こなや丸の進藤通孝船長。
　そういえば、60ウン歳の釣り仲間もジギングばかりに釣行して、若者に負けじとタチウオを豪快にブッコ抜くっけな。
　きっと、オジンガー（オッサンジギンガーの略）もガツン、ギューン！
　ってな肉食系のタチウオの引きにメロメロなんだろう。
　オジンガーにできるなら子供でも楽しめるに違いない。息子の涼太（8歳）を連れて、6月12日にこなや丸へ向かった。
　当日は18名の釣り人を乗せ、6時に出船。航程1時間弱にて、まずは大貫沖の水深30メートルラインからスタートした。
　ファーストヒットはなんと涼太。すわ、ドラゴンか！
　朝イチから親バカ丸出しで1人色めき立つが、どうやら引きはブルブル系。これは予想どおりサバであったが、食べたらうまそうなグッドサイズ。わが息子は、
　「俺はサバでもうれしいよ！」とカメラに満面の笑みを向ける。
　その後もサバが船上を賑わすものの、肝心の本命が顔を見せない。
　1時間ほどが過ぎ、ようやく右舷トモ2番で70センチほどのタチウオが釣れたが後が続かない。さらに1時間粘ったが好転の兆しが見えず、金谷沖へと移動となった。