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本誌編集長◉沖藤 武彦
掲載号: 2011年8月1日号
ライトアジの美点とは
食べたガール・笹本里絵は動かしすぎで苦戦していたのだが…
当日の午前船 は予約でほぼ満船になっていた
沖釣りの入り口とも言えるライトアジ乗合。その中にあって、今回訪れた蒲谷丸のようにペア割引を行っている船は子供やカップルが非常に多い。妙な例えかもしれないが、待合所や船上の雰囲気は潮干狩りに似ている。
「沖釣りというより、レジャーの一環という感覚で来ていただいてるお客さんが多いですね」とは蒲谷政徳船長。それだけに安全には十分気を付けて、慎重なアナウンスと操船で釣り場に向けて船を走らせる。
7月3日、休日の午前船は21名のお客さんを乗せて7時半に港を出た。
釣り場は港から目と鼻の先の八景沖、水深は17メートル。海底から50 センチほどでコマセをまいて、1.5 〜2メートルでアタリを待つように船長からアナウンスがあり釣り開始。
出足こそアタリは鈍かったが、徐々にアジやシロギスが上がり始める。
この日は連載「つれる竿をつくろう!」の試釣で、ティカジャパンの吉田俊介さんと食べたガール.笹本里絵も乗船。笹本にとっては初のライトアジだが、前回シロギスで「誘いが重要」と覚えたせいか、アタリを待つ間も竿をユッサユッサと動かし続けるものだから、なかなかアジが掛からない。業を煮やした吉田さんがY字の竿受けに竿を置かせ、ようやくアジを捕獲。
もちろん誘いやコマセを振る動作は重要だけど「アタリを待つ」ときはしっかりと竿(仕掛け)を止めて待つことも同じくらい重要というわけだ。
船上ではポツポツとアジが上がり、アタリが途切れると船長はポイントを移動、再び釣れるといったパターンが続く。最初は底ダチを取ることすら四苦八苦していた人も、2時間もたつとタナ取りまでできるようになり、アジを手にしている。
11時過ぎに沖揚がり。慣れた人で17尾、1ケタの人も多かったが船上は笑顔が絶えなかった。釣果だけが満足の指数ではないところがライトアジの美点だと改めて感心した。
Page1 ライトアジの美点とは
Page2 ワタクシも動かしすぎで 釣れなかったみたい…
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