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[夜メバル]
東京湾奥金沢漁港発…富岡〜小柴沖 鴨下丸

納涼がてら夏の夜遊び! 夜メバル乗合で楽しもう

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フィッシングライター/朝倉 真
掲載号: 2011年9月1日号

夜メバル人気にびっくり!

 


日中の暑さを避け、のんびり楽しみましょう
ゆっくり竿を持ち上げるだけでハリ掛かりします


 夏真っ盛り!
 日中の釣りもいいけれど、夜景に癒され、夜風に吹かれ、夜釣りを楽しむのも風情がある。
 そこで涼を求めて、湾奥出船の夜メバル釣りが今回のテーマ。今回お世話になった金沢漁港、鴨下丸の鈴木祐司船長によると、
 「3時間足らずの釣りで、いいときはトップ20〜30尾。慣れない人でも平均10〜15尾は堅いよ」とのことだった。
 釣れるサイズは18〜20センチといったところだが、キューンと竿先を絞り込む引きは想像するだけでもたまりません。
 
 鴨下丸の夜メバル乗合は土曜日限定で出船している。釣行日である7月30日の日中は炎天下の猛暑だったが、夜の天気予報は雨マーク。そのため客足も鈍く、15時の時点での予約は私のみ。
 ところが出船間際になると、どこからともなく釣り人が集まり始め、出船時刻の17時30分には15名が乗船。夕暮れの小柴沖へと向かった。
 乗船者のほとんどの方が親子、男女カップル、仕事場の同僚といったグループ釣行で、単身は私のみ。
 各自の竿を拝見すると、メバル専用の軟調竿のほか、シロギス用などの小物釣り向きの汎用性の高い竿が多かった。
 エサはアオイソメ。頭の硬いところにハリ先を刺すチョン掛け。オモリは15号。釣り場の水深が比較的浅いため、速潮時でも15号で狙うとか。
 八景島シーパラダイスを左手に見ながら15分ほどで小柴沖のポイントへ到着。
 「水深15メートルです。どうぞ〜」という船長の合図でスタート。
 「オモリは底に着けたままにせず、底から軽く持ち上げてください。水深は変わりますからまめに底ダチを取り直してください」と釣り方についての指示もあった。
 1投目から左舷トモ2番にヒット。メバル専用竿の穂先がグニャリと海面に突き刺さった。上がってきたのは25センチ超の良型カサゴ。右胴の間では25センチのアジが釣れている。
 続いて水深10〜15メートルのカケ上がりに差しかかると、右舷トモの小学生が25センチの太いシロギスを釣り上げた。
 本命のメバルがなかなか姿を見せないのは、まだ周囲が明るいからだろうか?
 メバルの魚信は遠いけれど多彩な魚からのアタリは頻繁にある。しばらく五目釣りの模様で船上はとても賑やか。これはこれで面白い。
 実釣時間が短い夜メバル釣りは、短時間勝負となる。まず大切なことは釣り座の整理整頓。予備の仕掛けやオモリはすぐ出せるように準備しておく。また、釣れたメバルからハリを外すときにモタつくことがあるのでタオル、メゴチバサミ、ハリ外しなどは手の届くところへ置いておきたいもの。
 それと細かいところであるが、図にも記載した巻き込み防止のケミホタルは仕掛け回収時の目印となり、竿先の破損を防ぐばかりか手返しを早めるアイテムとして大変活躍すると思っている。


 

 


 

 

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