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[ヒラメ]
銚子外川港発…外川沖 福田丸

船中ボウズなしで4枚平均 驚きの爆釣日に遭遇 !!

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本誌編集部/斉藤貴伸
掲載号: 2011年10月1日号

いきなり大ビラメ浮上

 


いきなりの6.1 キロ。数も釣れれば型もよく、絶好調が続いている
朝の1 ~ 2 時間がチャンスタイムになることが多い


 銚子〜飯岡地区では6月にヒラメが解禁となるが、例年8月の上旬から中旬にかけて、釣果が一気に上向くのが通例だ。今年は7月下旬からその傾向が現れ、8月に入るとトップが2ケタ近い釣果を記録するようになった。
 まだ半袖、短パンで乗船するような気候では、ヒラメと言われてもピンとこない人もいるかもしれないが、好調なときだからこそ二兎を追う企画が立てられる。今回は当日の取材と料理ページの食材調達を目的とした。
 「花板指南」の細山さんと打ち合わせ、8月26日に銚子外川港の福田丸への釣行を決めた。2人で竿を出せば1枚は釣れるだろうといった消極的な目標ではなく、数枚のヒラメを生かしたまま持ち帰り「汐風」の水槽に泳がせる算段だ。
 
 2人で銚子へ向かう車中、料理の内容とともに、今日使う道具や仕掛けの話から、生かして持ち帰るための手順までを入念に打ち合わせる。
 細山さんは事前に福田丸に問い合わせ、ハリス6号70センチ、捨て糸80センチの仕掛け、使用オモリ、イワシの大きさ、狙う水深などを確認している。このあたりはぬかりがない。好模様に万全の準備、すでに2人とも釣った気でいるのが釣り親父の証。車の後部には大型タンクにマイイケスが積み込んである。
 平日であるにもかかわらず4時20分の集合時間には16人の釣り客が集まった。さすがに人気が高い。私たちは右舷トモに並んで入り、2人の間にマイイケスをセットする。
 福田稔船長の操船で5時前に出船。灘寄りのポイントは潮具合が悪くなっているらしく沖目に向かう。30分ほど走り、最初のポイントへ着く。エサのマイワシは15〜17センチと申し分ないサイズだ。
 細山さんは先の仕掛け、私は捨て糸を40センチに詰めた仕掛けを選択。口掛けにハリを付けたイワシを合図とともに60メートルの底へ送り込む。
 潮はさほど速くはないが海底は根掛かりが多いので、オモリを1メートルくらい切るように船長から指示がある。こうした釣り方では、海底にオモリを着け捨て糸の長さを頼りにタナを取るわけにはいかない。長くても短くても底を切るので、捨て糸の長さはあまり関係なくなる。
 開始早々から船中あちこちでヒラメが取り込まれる。早朝はやはりチャンスタイムのようで、釣り座に関係なくアタリが出ている。
 私の左隣の宮沢ゆきさんの竿に明らかに大物と見えるアタリが出て、本人は非常に重たそうにリールを巻き格闘している。これが6.1キロの大ビラメ。見事な1枚。
 開始から30分ほどたち、16人中7割の人が型を見ている。これはすごいペースと思うが、私たち2人と言えば、合わせが早すぎ食い逃げされたのが1度ずつあっただけ。これはまずい展開だ。


 

 


 

 

Page1 いきなり大ビラメ浮上
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※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。