「ワラサ好調！」
　そんな情報を聞きつけ挑んだ今回の釣行ですが、ワラサ釣りは1年ぶり。しかも昨年のツリタガール1回目の取材で経験しただけなので、2度目となる今回の釣行に少し不安がありました。しかし当日の朝、金沢八景あさなぎ丸の奥澤船長に状況を聞くと前日は朝イチからワラサの食いが非常によく、昼には早揚がりしたとのこと。そんな話を聞き不安は薄れ、期待ばかりが膨らみます。
　9月13日、午前7時半に9名で出船、ポイントの久里浜沖を目指します。
　30分ほど走って釣り場に着くとすでに船団ができており、連日の好調ぶりが伺えます。水深は40メートル前後、船長の指示ダナはハリス分プラス4〜5メートル。私はハリス7号6メートル、ハリはグレ13号で始めることにしました。
　仕掛けを海底まで落としたら4、6、8、10メートルでコマセをまき、置き竿にてアタリを待ちます。
　しばらくアタリのないまま時間だけが過ぎていきましたが、チャンスは突然訪れました。
　「反応が入ってきたよ！」
　船長の声と同時に私の隣の釣り人にヒット！
　強烈な引きで竿が海面に突き刺さります。ところがキーパーから竿を外してヤリトリ開始と思われた瞬間に痛恨のハリス切れ。残念でした。
　私はと言うと……オマツリしてチャンスタイムを逃してしまいました（オマツリした方ゴメンナサイ）。
　気を取り直して再度道具を入れ替えるも前日までの好調ぶりはどこへやら、再びアタリのない沈黙の時間が長く続きました。
　やがて沈黙を破るように、
　「反応が入ってきたよ」と再び船長のアナウンス。魚がいると分かれば俄然やる気が増します。コマセをまいて置き竿にすると、10秒もたたずに竿先にアタリが！
　すかさず合わせを入れると、強い引きと重みが竿から伝わります。始めは手巻きでヤリトリしていましたが、周囲の方とオマツリしてしまったので電動巻き上げにシフト。ポンピングしながら魚を上げます。
　やがて海面に顔を出したのは3キロほどのワラサ。無事ネットインして船中第1号をゲットすることができました。