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本誌編集長/沖藤武彦
掲載号: 2011年11月15日号
驚きの爆釣モード!
この勢いはまだまだ続くはず
10時を前に船長は移動を告げた。シケ模様に慎重に船を走らせた先には、鹿島港のフグ船数隻が浮かんでいる。
そして、冒頭のシーンに遭遇する。
入れ食い、爆釣、入れ掛かり。大げさに書こうと思っても表現しきれない。
たまらず私も仕掛けを下ろす。すると、道糸が20数メートル出たところでオモリの沈下が鈍り、止められた。
不思議に思って合わせるとフグ。次も仕掛け沈下中にガサゴソと反応し、着底と同時に合わせるとフグが掛かる。
「反応が5メートル上まで出てるって、これ、フグの群れが盛り上がっちゃうんですか」
「そうだよ。でもね、今日はすぐ途切れちゃうね」
この爆釣にも船長の表情が緩むことはなかった。普段の釣れっぷりを知るお客さんたちに、もっと楽しんでもらうためだろう。
「いつもは、この調子で釣れ続くのですか?」
「そう。フグが船に着いてくるんだろうね」
あいにくこの日は反応が船から離れてしまうことが多かったが、好日を彷彿させる出来事もあった。
それは、反応が抜けたと判断して巻き上げの合図を出したところ、一斉巻き上げされた仕掛けにフグの群れが寄ったのか、再び反応が出て、しばらく釣れ続いたのだ。
昼を前に爆釣モードに入ろうかという展開になったわけだが、強風は収まらず、トップが39尾を数えた11時半に30分早い沖揚がり。
その翌日も北風は強かったものの、一転、釣果はグーンとのびて40〜80尾。あくまで個人的な見解だが、あの爆釣を見てしまっては、この数字は控え目だと思う。
[幸栄丸]小野和儀船長
Page1 鹿島のフグ乗合に集う人たち
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