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[マダイ&ワラサ]
三浦半島久里浜港出船…久里浜沖 網屋丸

久里浜沖のコマセダイは シケの前後にチャンスあり!?

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本誌編集部◎内山 高典
掲載号: 2010年12月1日号

「シケ前」の荒食い

 


マダイは700グラム前後を中心に数が出る展開となった


 ともすればオデコもあるマダイでツ抜け、人気青物のワラサもバンバン交じる。
 秋のコマセダイには夢がある。
 今回訪れた釣り場は目下絶好調の三浦半島久里浜沖。地元久里浜港の網屋丸へお邪魔した。
 10月28日、台風接近の影響で強い北風が吹きつける港に7名のお客さんが集まる。「秋の久里浜沖はシケの前後が釣れるんだよ」と、毎週同船に通っているという常連さんはやる気満々だ。
 「ハリスは3号か4号、底からハリス分プラス1メートル前後でやってみてください」
 出船前に三富豊一船長が、お客さん一人一人に青物交じりの状況を説明しながらタナの目安を告げて回る。
 7時に出船、10分ほどで釣り場に到着すると48メートルダチで合図が出る。
 潮はトモからミヨシに向けて流れている様子で、開始早々に左ミヨシ寄りで800グラムほどのマダイが上がる。
 これに続いたのが右ミヨシ。勢いよく走った魚は東京湾では珍しい後検量3.8キロのカンパチ。船長によるとルアー船では釣れているそうだがエサ釣りで上がるのは珍しいとのこと。
 8時を過ぎたころから雨が降り出し風も強くなる。天候は悪くなる一方だが魚の食いは順調、船中のどこかしらで500〜700グラムほどのマダイが釣れ続ける。
 10時前、左ミヨシで3キロ級のワラサが上がり、続いて右トモでも同級が取り込まれる。その直後に左右のミヨシで竿が突っ込みワラサフィーバー。しかしここで、「風が強くなってきたので揚がります。波をかぶるのでキャビンに入ってください」とのアナウンスで無念の早揚がり。
 シケ前の荒食い、その片鱗を見せた久里浜沖にだれもが未練を残し釣り場を後にした。


 

 


 

 

Page1 「シケ前」の荒食い
Page2 「シケ後」の入れ食い



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