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[マダコ]
東京湾奥南六郷発…木更津〜竹岡沖 ミナミ釣船

リミットは年内一杯 湾奥マダコ獲得へ急げ !!

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本誌編集部/ 加藤智晴
掲載号: 2012年1月1日号

釣れない時間はまさに修行

 


年末はマダコ獲得の大チャンス!
無心に小づけば乗ってくる!?
ポイントによっては仕掛けを投げ込んだほうがいいこともある


 正月の膳を釣った魚で飾るのは、釣り人ならではの楽しみ。そして12月も中旬となれば、その食材確保に動き始める時期。
 さて何から釣るか……と考えたとき、まずは冷凍保存の効くマダコからというのは自然な流れ。ちょうど東京湾では年末へ向けマダコ乗合を再開させる船宿が増えてきているので、これはベストタイミングだろう。
 というわけで11月28日、南六郷のミナミ釣船にマダコ狙いをお願いした。
 
 ミナミ釣船はリクエスト乗合の形式を取っており、基本はカワハギとスミイカながら、マダコやアジ、タチウオなどほかの釣り物へも出船するし、カワハギとスミイカなどリレー釣りも可能。予約順で釣り物は決定するので、宿へ直接電話して確認するか、船長のブログを見て連絡していただきたい。
 さて、この日は先着の予定がなかったためマダコをリクエスト。状況はそれほど芳しくないというので場合によってはカワハギを狙ってもいいかもと言う船長のアドバイスもあり、マダコ+ちょいカワハギという変則リレー釣りに。おまけにカワハギの場所ではアオリやスミイカも狙えるというので、念のためバッグに餌木も忍ばせておいた。もし全部がうまく釣れればウハウハじゃないですか!
 午前7時半、変則リレー釣りに賛同していただいたお客さん3名とともに出船。マダコのポイントは湾内にたくさんあるが、まずは型狙いでアクアラインの橋脚周りから狙ってみると安達任伯(たかのり)船長。40分ほど走ってポイントに到着する。
 水深は10〜15メートルほど。数は出ないが上がれば大型、根掛かりもそれほどしない場所だという。
 全員左舷に並んで第1投。
 まずは撮影に専念しようと思ったのだが、いつ釣れるか分からないから道具入れておいたほうがいいよと船長。
 その言葉に従って小づいていると、しばらくしてトモの常連さんがたぐり始めた。
 ほどなく海面に上がってきたのは、タコだ!
 しかもデカイ。船長がザブッとタモ取り、2キロのバネ秤で計ってみると、メモリを振り切った。帰港後の検量で約3キロの良型であった。
 幸先よい出足に、なんだ釣れるじゃんと思ったのだが、後が続かない。船長は丹念にあっちのポイント、こっちのポイントと探ってくれるが、全く反応がない。
 魚と違ってマダコ釣りはエサ取りとかのアタリがあるわけではないから、釣れない時間が続くと修行のよう。逆に言えば、その修行に開眼できた人に乗りがくるわけだ。
 そして、次に解脱者が出たのは開始から1時間半ほどたった10時ごろ。ミヨシ2番の女性が2キロ弱を釣り上げる。
 その後1時間ほど粘ったものの船内追加はなく、船長は竹岡沖への南下を決める。


 

 


 

 

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