竹岡沖のポイントはちょっと深くなって水深15〜20メートル。根掛かりもあるから注意してと船長。
　徐々に高根を超えていく流し方のようで、小づいているうちにコツコツからゴツゴツ、ガリガリと感触が変わっていく。こうなったら要注意。糸を伸ばしすぎたりテンヤを底へ着けっぱなしにしているとあっという間に根掛かりしてしまう。
　だから時折はテンヤを軽く持ち上げるようにして底を確認しながら小づいていくが、あまりテンヤを浮かせすぎてもタコが乗らないから、このあたりのさじ加減が難しくも面白いところ。
　この日、竹岡沖にはマダコ狙いの船がほかに1隻いたが、500グラム級の小型主体ながら数はボチボチ上がっているとのこと。
　この際、小さくてもいいから釣れないかなあと念じていたところ、トモの常連さんが手釣り糸をたぐり始める。
　取り込まれたのはこれまた良型1.8キロ。う〜ん、うらやましい……。
　しかしその後は船内またしても忍の一字。こりゃ、カワハギどころじゃなくなってきたぞ。リレー釣りのいいところは複数の魚種を楽しめる点にあるのだが、反面、二兎を追う者は……というリスクもある。ましてやあわよくばイカもなんて不埒な考えでいたもんだから、杞憂が現実になってしまったのか!?
　その後は数回の根掛かりを楽しみつつ、マダコ狙いに専念して午後3時、無念の沖揚がりを迎えることになった。
　結果は1.8〜3キロを船中3杯。数こそのびなかったものの、良型がそろったのは何より。
　年末まであと半月。ダメだこりゃ、とは思わずに、勇気あるタコハンターはぜひチャレンジしていただきたい。
　ちなみに賢明な読者の皆様はすでにお気づきだと思いますが、今回はツリタガール.入澤亜美さんに同行していただきました。なぜに普通のレポートになっているかというと……もちろん玉砕したから。年の瀬を迎えて再チャレンジする時間もなかったのです。亜美ちゃんファンの皆さん、ごめんなさい！

［ミナミ釣船］安達任伯船長（左）と オヤジさんの重夫船長