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[マダイ&ワラサ]
三浦半島久里浜港出船…久里浜沖 網屋丸

久里浜沖のコマセダイは シケの前後にチャンスあり!?

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本誌編集部◎内山 高典
掲載号: 2010年12月1日号

「シケ後」の入れ食い

 


ワラサは3キロ級がそろった


 再び網屋丸を訪れたのは台風通過後の11月3日。祝日とあってこの日は3隻出しの大盛況。本船は10名で出船、快晴ベタナギの48メートルダチで合図が出る。ポイントは先日来たときと同じ場所のようだ。
 36ページからの解説でも触れたが、久里浜沖のマダイ釣りはポイントの上に船を止めるようにして狙うスタイルで、釣れている間は同じ場所を攻め続けることが多い。
 開始から間もなく左胴の間で700グラムほどのマダイが上がったのを皮切りに、左トモで3キロ級のワラサ、右ミヨシ寄りで400グラムほどのマダイが上がる。
 この日は魚の活性が高いようで、その後もマダイとワラサが入り交じりながらコンスタントに釣れ続け、1キロ級のイシダイも数枚顔を出す。
 潮先となった左ミヨシ寄りではハリスを6号に替えたお客さんがワラサの入れ食いを披露。しかもマダイが同じ仕掛けにおかまいなしで食い付いている。
 しかし、そんな活況の中で潮裏となった右トモのお客さんだけが取り残されていた。
 その様子を見ていた船長がお客さんのそばに行って何かをアドバイス。しばらくして竿が大きく曲がりワラサが上がる。
 あまりに出来すぎの展開に驚き、どんなおまじないをかけたのか船長に聞くと、「釣り座が潮裏で自分だけアタリがないときは、ハリスを長くしてタナを少し下げてみると、ほとんどの場合はアタリが出るはずです」とのこと。船を止めるがゆえ潮先と潮裏で釣果に差が出やすい久里浜沖らしい一手といえそうだ。
 この後も14時半の沖揚がりまで順調に釣れ続け、マダイは船中18枚でトップ5枚が2名、ワラサは船中20本で5本が2名。好釣果に恵まれたのは、いずれも潮先となった左ミヨシ寄りの人たち。「釣り座の有利不利があるのも含めて久里浜沖のマダイ釣り。だから皆さん早くから来て、いいと思う席を取るんですよ」と三富船長に締めくくっていただいた。
 ちなみに網屋丸では指定の場所にクーラーを置いた順番で5時ごろに釣り座を決めている。



網屋丸]三富 豊一船長

 

 


 

 

Page1 「シケ前」の荒食い
Page2「シケ後」の入れ食い



※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。