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[ヤリイカ]
相模湾腰越港出船…小田原南沖 長谷川丸

仕掛けを下ろせば乗り乗り!? 昼過ぎにチャンスタイム到来

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本誌APC(東京)◎椎名 義徳
掲載号: 2010年12月1日号

着底の違いで明暗が分かれる釣り

 


当日は速潮に悩まされ数こそのびなかったがヤリイカの気配は濃厚だ
水深180メートルからヤリイカが上がってくるまでが待ち遠しい


 冬イカの代表格といえばヤリイカ。相模湾では例年どおり8月下旬ごろより釣れ始まっていたが、今ひとつピリッとしない状況が続いていた。
 その模様が10月中旬を過ぎたころから上向き始め、目下はトップ30杯を超える日も増えている。いよいよ本格シーズンを迎えたようだ。
 
 相模湾西部のイカキチの聖地、小田原早川港の長谷川丸を訪れたのは11月3日のこと。
 谷川船長から台風通過直後の前日は中小型を主体にトップ38杯という釣果と聞いて、私でもその半分くらいは……てな皮算用を決め込んで同船に乗り込んだ。
 12名が集まり定刻6時半に出船。航程およそ50分で釣り場の小田原南沖に到着。先着の船に合流してリサーチが始まる。
 グオォッと音を立てて船足が止まり「いいよぉ、180メートル」のアナウンスでスタート。
 一斉にオモリが投げられシュパパパッと投入器から仕掛けが放たれる。皆さんすかさず竿先を海面に向け、われ先にの思いで仕掛けを下ろしている。
 イカの群れの中に一番早く入った仕掛けから乗るは当然のこと。ほんの数秒の着底の違いで明暗が分かれる釣りでもあるから、素早い投入はとても大事なことなのだ。
 予想どおり、早めに着底した人の竿にはひとシャクリ目でイカが乗った様子。上がってきたのは胴長20センチほどのヤリイカ。中にはスルメイカも交じっているようであちこちで潮鉄砲が上がっている。
 いい感じだ!
 しかしそう思ったのも束の間。1時間ほど過ぎたころから急に潮が速くなった影響か空振りの流しが続くようになる。


 

 


 

 

Page1 着底の違いで明暗が分かれる釣り
Page2 オレのイカを横取りするのはだれだ



※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。