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[ヒラメ]
外房大原港発…大原〜岩船沖 キャプテンズネット 春栄丸

5キロオーバーは当たり前 外房のヒラメ、今こそ好期

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本誌APC(東京)/鈴木良和
掲載号: 2012年2月15日号

朝イチから入れ食い!

 


これで2キロ級
アタリがきても慌てずに、引き込まれてから竿を立てて合わせる


 エサを付ける手もかじかむ寒〜い日が続いても、コタツに入ってジッとなんてしていられない。この寒い時期にこそ、一層おいしくなる魚がたくさんいるからだ。
 その代表的な魚の一つがヒラメ。厳冬期に釣れるものは〝寒ビラメ〞と呼ばれ、肉厚でほどよく脂が乗っていて食味抜群。
 寒ビラメを狙いに外房大原港の春栄丸を訪れた。
 
 1月8日、集合時間の5時に港に到着。白川清一船長に近況を伺うと、
 「釣り場にイワシの群れが入ってからいい感じですよ。昨日も9.1キロの大判を筆頭に2〜8枚と絶好調でした」と話しぶりに勢いがある。
 当日は22名のヒラメファンが集まり5時半に出船。20分ほどで大原沖に到着し、若船長の永一さんがエサのイワシを配り終えたところで竿入れの6時になった。
 「始めてください。水深は8メートル、ゴツゴツしている所もあるから50センチ以上底を切って」のアナウンスでスタート。船の流し方は舷に風を受ける横流しだ。
 合図が出て1分もしないうちに左胴の間の竹内さんが竿をしならせた。ややあって取り込まれたのは後検量2.5キロのヒラメ。
 この船中1号を皮切りに次つぎと竿が曲がり、若船長がタモを片手に船上を走り回る。
 釣れるヒラメはいずれも2キロ以上で、いわゆるソゲは交じらない。
 右ミヨシ2番の石井さんにもアタリがきた。ゴツゴツ、ゴツゴツと何度か竿先がたたかれた後、ギューンと竿が曲がった。竿を立てるとガッチリとハリ掛かりしたようで、巻き上げにかかる。
 しかしその直後、強烈な突っ込みで竿を完全にのされ、ドラグが滑って道糸が引き出された。
 「慌てないで! 無理しないでゆっくり巻いて」と船長がアドバイスを送る。
 石井さんが再び竿を起こしてゆっくりリールを巻き始めた。若船長もタモを手に傍らでサポート。やがて大きな魚体が海面に浮かび上がった。
 スパッと一発でタモ取り成功!
 船上でも激しく暴れるヒラメを若船長が押さえ込みすぐに検量すると5.8キロ。5キロオーバーのヒラメを見るのは久びさだ。
 まだ夜も明けきらない暗いなか、開始から30分ほどの短時間で2キロ以上のヒラメが8枚取り込まれた。この釣れっぷりに、今日は釣れるぞ!
 と船上のだれもが熱くなったはず。
 ところが、明るくなるにつれてアタリが遠くなる。朝方は魚探にビッシリ映し出されていたイワシの群れもどこかにいってしまった。


 

 


 

 

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