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本誌APC(東京)/ 椎名義徳
掲載号: 2012年3月1日号
ハタノさん思い出の1枚
コツコツと、積み重ねるように小づけば実を結ぶのです
続いてのアタリは左胴の間のハタノさん。これも40センチ超の大判マコである。
このハタノさんが、カレイを手に私につぶやいた。
「今日が日本で最後の釣りです。大きいカレイが釣れてよかったです」とのこと。
え!? それってどういうことですか?
聞けばクマモトさんグループは、全員が日系ブラジル人とのこと。皆さん在日期間が15年以上と長いこともあり、今では月1のペースで沖釣りを楽しんでいるのだとか。
そのメンバーの一人であるハタノさんは近日中にブラジルへ帰国することになってしまい、今日が日本で最後の釣行とのこと。
ポツポツながらもカレイが釣れ出し、さあこれからと意気込んだが、後半からはウネリがさらに大きくなり、近くを航行する他船が見えなくなってしまうほど。
カレイ釣りにおいてウネリは天敵。例え荒食いの好況であっても、ひとたびウネリが入ってしまうとカレイはピタッと口を使わなくなってしまうことが多い。
船長も各ポイントを転々と探ってくれたが、ウネリでカレイは口をつぐんでしまったようで、フグ、オキメバル、ベラなどが顔を出したのみで12時の沖揚がりとなった。
カレイの釣果は1人1〜2枚と芳しくなかったが、どれも常磐ならではの40センチ超の大判マコガレイばかり。
釣期は8月中旬ごろまでのロングランとなるが、大判サイズを狙うなら早い時期がおすすめです。
[昭栄丸]上山高志船長
Page1 40センチ級のマコが浮上!
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