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[イサキ]
外房勝浦川津港発…川津沖 鈴丸

勝浦の寒イサキ絶好調 定数到達も夢じゃない

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本誌APC(東京)/鈴木良和
掲載号: 2012年3月1日号

単発傾向か…?

 


寒さに負けず、元気に釣れまくっています!
ゆったり誘ってアタリを出させよう


 私の大好きな勝浦の寒イサキが釣れまくっている。昨年末の釣行時は定数に達し、イサキでクーラーを満タンにすることができたが、あの日の釣れっぷりが今も続いているらしい。
 ならば2匹目のドジョウ……ならぬ寒イサキをと、1月28日に出かけたのは外房勝浦川津港の鈴丸。舵を握る鈴木武夫船長に、
 「今シーズンはずいぶん釣れていますよね!」と声をかけてみると、
 「よく釣れていたんだけど、2日前から急激に水温が下がってしまってね、トップが上限の50尾には届かなかったんだよ」と少々渋い顔。
 このところの寒波の影響が出てきたのだろうか?
 今日から復調することを祈りつつ、定刻6時に私を含む15名を乗せて出船となった。
 「よ〜し。今日はナギだし、遠いポイントから攻めてみますか!」というアナウンスでやってきたのは川津沖42メートルダチの根周りである。
 「上から32メートルでやって!」との合図で仕掛けが投入されたが、潮はあまり流れていないらしい。
 6時半過ぎの開始直後に中村さんが24センチのイサキを釣り上げたのを皮切りに、ポツポツとイサキが釣れ始めた。
 しかし活性が低いせいだろうか、大半が単発。ダブルやトリプルで取り込まれるシーンがほとんど見られない。
 イサキの活性を左右する要素は水温の変化、潮流、潮色の3つ。あとは当日のナギによって、釣れ具合はある程度予想できてしまうもの。
 しかし釣行日が条件に恵まれてなかったとしても、諦めてはいけない。とくに今シーズンはイサキの魚影が濃いのだからなおさらだ。
 例えば、いつもなら少しずつコマセを振るところをカゴを調整して多めに出すなど、釣り方を工夫すれば食い気を出してくれるかもしれないし、仕掛けのハリスも通常1.75〜2号のところを1.5号に落とすとアタリが増えるかもしれない。
 付けエサについても宿で用意されているイカタンが一番と言われているが、時にはアオイソメ、バイオベイト、オキアミなどが効くこともあるので、準備できる人は持参してもいいだろう。
 さて、イサキ釣りのだいご味は、やはり追い食いを狙うプロセスだと思うのだが、この日は1尾掛けたあと、しばらく待っても次のイサキが掛からない。
 そんな状況だったが、
 「2尾掛かりました〜!」の声がするほうへ駆け寄ると、常連の笹川さんが一荷でイサキを取り込んでいた。その隣では、
 「こちらはパーフェクトです!」とベテランの武藤さんが笑顔でイサキを掲げてくれた。
 少しずつイサキの釣れるペースは上がっているようだが、トモ側に座っていた柳田さんグループは苦戦気味。
 たしかに当日の席が芳しくないように見受けられたが、ハリス1.75号の仕掛けから1.5号へチェンジし、ダイナミックな誘いから小刻みな誘いに切り替えたところ、バタバタと釣れ始めたのである。
 仕掛けといい、釣り方といい、ほんの少しの違いでここまで釣果に差が出るものかと改めて知った次第。


 

 


 

 

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