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[シロギス]
東京湾奥深川発…小柴沖 冨士見

好調続きのシロギスで 東京湾の春を楽しもう

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フィッシングライター/竹川啓二
掲載号: 2012年4月1日号

浅場でアタリが集中!

 


今後は中ノ瀬の浅場も注目


 マーちゃんは他船の動きを見て、
 「もっと浅い所でやっているみたいだから、そっち行ってみよう!」との合図を出し、浅場へ移動となった。
 やってきたのは25メートルダチ。厳寒期にしてはかなり浅めの釣り場である。
 すぐにマーちゃんが16センチの初物をゲット。直後に20センチ級をヒットさせ、
 「このサイズがここのアベレージだよ!」とドヤ顔を決めてくれた。
 私も18センチ級を立て続けにヒットさせ、型のよさを実感したが、いかんせんアタリの数が少ない。
 これで束釣りするのは大変だなあと思っていたが、潮が動き出すと同時にアタリの数も急増。開始直後は不調だった広谷さんも6連チャンを決めて波に乗る。
 ところが天気は悪くなる一方で、雨風とも強くなり、いつしか強風波浪注意報が出されていた。
 私は雨男だからこんな状況も慣れっこだけど、せっかく休みを取って乗船した広谷さんには気の毒な状況である。
 「今日は雨で残念ですよね」と声をかけると、
 「雨男だから慣れっこです」と意外な返事。思わず缶コーヒーを片手に、
 「ブルータスお前モカ!?」とつぶやいてしまった。
 その後もアタリはあるものの食いは浅く、このところのバリ食いは味わえなかったものの、私も広谷さんも十分なお土産を確保することができた。そして11時を回ったところで、
 「寒さで指が動きません。魚からハリを外せません……」と広谷さんがギブアップ宣言。そのまま早揚がりすることになった。
 雨の中の早揚がりでは大した参考にはならないかもしれないが、マーちゃんは、
 「魚はいっぱいいるし、すでにピン(当歳魚)も交じり出してきたのでそろそろ浅場でも釣れ出すよ。この号が出るころには中ノ瀬の15〜20メートルで楽しめるんじゃないかなあ!
 これからは気温も高くなっていくから、ビギナーさんだって安心して楽しめるはずだよ」とのこと。
 春はピッカピカの新入生や新人くんが輝く時。好調なシロギスで大漁を味わって、沖釣りデビューを果たすというのはいかがでしょう。



冨士見]斎藤正雄船長

 

 


 

 

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