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本誌編集部◉村上敬洋
掲載号: 2012年4月1日号
ウネリと強風のWパンチ
サバのおいしさにびっくりしました
型は評判どおりに大きく、胴長40センチはあろうかという大型もチラホラ。
プラヅノの種類についてはとくにコレといったものはなく、11センチのシングルカンナの棒ヅノはもちろん、ダブルカンナの魚バリやウキスッテなど、どんなツノにもまんべんなくイカは乗っていたようだ。
2投目以降もコンスタントに乗り、慣れた人は20杯以上のイカを手にしていたようだが、ここでお邪魔虫(魚)のサバが登場。
あーあ、いいムードになってきたのに……。
サバの襲来にがっかりしたが、同船していた皆さんはなぜかうれしそう。
「このサバがうまいんだよ。記者さんも持って帰りなよ!」
一体どんなサバなのかとじっくり見てみれば、それはマサバ。中には丸まると太った全長50センチ近いものもいた。私も1尾持ち帰って塩焼きにしたが、たしかに味は抜群。こんなサバなら、もっとたくさん釣ればよかったと後悔したほど。
このあとしばらくはイカが乗ったり、サバに襲われたりを繰り返してなかなか釣果はのびなかったが、10時を過ぎたころから海況は回復し、釣りに集中できるようになってきた。
イカの数も少しずつのびていき、トップは40杯を超えた。撮影がてらに竿を出していた私もなんとかツ抜けを果たすことができた。
港に帰ってきたのは1時半。胴長20〜40センチを中心に船中釣果は17〜42杯。爆釣だった22日に比べれば数は3分の1程度だが、船長によれば、
「あれだけ海が悪かったのに、これだけ釣れれば上出来でしょう。イカの群れは相変わらず濃いですし、今後も期待できますよ」とのこと。
取材日以降の釣果は多少のムラが見られるものの、いい日はトップ60杯前後と上々の乗りを見せているので、これから春本番にかけては束釣りのチャンスもあるはずだ。
[三次郎丸]滝沢健司船長
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