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[マダイ]
南伊豆手石港発…手石〜石廊崎沖 米丸

乗っ込みに沸く南伊豆釣行 マダイの行方とイサキの好調

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本誌編集長/沖藤武彦
掲載号: 2012年6月1日号

本命ポイントも一服?

 


これからの時期はイサキが交じる場所でマダイが食ってくる


 1週間前に乗っ込みと呼べる好釣果が続出した大瀬沖へと移動する。ここは手石の港近く。船長としてもホームグラウンド中のホームグラウンドといえる場所で、先週は7キロ、過去には8キロ、10キロに迫る大ダイが上がっている一級ポイントだ。
 指示ダナは35メートル。今年は冬からこの場所でマダイが好調に釣れていた。
 しかし、この日、好調なのはイサキだけだった。というより、イサキの好調ぶりから、マダイだけが口を使わない理由が分からない。
 やはり、イワシの群れに着いて泳ぎ回ってしまっているのだろう。でなければ、先週、新聞社の大会も含め、みんなが釣り過ぎてしまったのだ、などと冗談も言いたくなるほど、マダイからのアタリはなかった。
 それでもこの日、イサキ狙いの船が同じ大瀬沖で、1枚だけであったがマダイ、それも大ダイを釣り上げたというから、チャンスはゼロではなかったのだ。
 12時半に沖揚がりが告げられたとき、あと2日間釣りをしていく坂東さんと、常連の古川さんとともに、私も大ダイの可能性に再チャレンジしてみることにした。
 ◇
 南伊豆で宿に泊まり、のんびりと過ごすのは実にいい。宿も船長に相談すれば紹介してくれる。
 サラリーマンにとって南伊豆一泊旅行はバカンス気分。翌30日は、坂東さん、古川さんと3人での出船となる。
 こんな日は大ダイが食いそうだし、そもそも私は米丸のマダイ釣りではいつもいい思いをしている。そう自信を持っての釣りだった。
 しかし状況は同じ。キダイ、メジナに一瞬ときめくも、恨めしいほどイサキの食いがいい一日だった。坂東さんの釣り上げたサバをさばくと、腹の中にたっぷりとカタクチイワシを詰め込んでいた。
 「毎年、イワシが回ってくるとマダイが食わなくなるんだよ、今日は仕方ないね」
 船長の言うとおりだろう。その言葉を裏付けるように、イワシの群れが一段落した連休明け、再びマダイが釣れ始まったのであった。



米丸]肥田定佳船長

 

 


 

 

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