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[スルメイカ]
外房大原港発…勝浦沖 長福丸

好 調 の 報 は 疑 う 余 地 な し 外房スルメは釣果確実 !?

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本誌APC(埼玉)/釜井昌二
掲載号: 2012年9月1日号

船がいればイカもいる?

 


鈴木新太郎さんはいきなり4杯掛けでスタート


 青い空に立ち昇る真っ白な積乱雲。碧あおい海を滑空するトビウオ。鳥山の下をバシャバシャと跳ねる青物の群れ。夏の船上で目に飛び込んでくる幾多の光景は、普段感じることのできないワクワクとした気持ちを奮いおこしてくれる。
 風を受けながらポイントへとひた走る夏の洋上の風はこのうえなく心地よく、都会で働く我われを癒してくれる。ああ、生きていてよかった!
 そんな「夏の風」を感じさせてくれる沖釣りターゲットの一つがスルメイカ。人が体で感じて気持ちいい潮風は、たなびく沖干しをもおいしく乾かしてくれる。
 
 外房大原港の長福丸からスルメイカ絶好調の報を受けたのは7月20日のこと。開幕初日からいきなりの束釣り、その後もトップで50杯以上と安定した模様続きで、連日2隻出しの大盛況。
 大原港出船のスルメイカと聞くと、ピンとこない人もいるかもしれないが、片貝〜勝浦沖までの好ポイントを幅広く狙える場所に位置し、状況に合わせて釣り場を選べる好立地なのだ。
 空いた時間にせっせと仕掛けを作り(今回は取材だからと控えめに11本ヅノ仕掛けをスタンバイ)、準備が整った7月27日に長福丸を訪れた。
 受付でおかみさんにあいさつすると、1号船に8名、2号船に10名の2隻出しとのこと。本誌でもお馴染みのシマノモニターの鈴木新太郎氏が藤井俊輔船長操船の1号船に乗船すると聞き、私も同船の右舷胴の間に入れていただくことにした。
 定刻の4時に出船。2日前までは太東沖を狙っていたのだが、前日から勝浦沖を狙っているとのこと。
 「最高8点掛けもあって好調だったので、今日も勝浦沖へ行ってみます」と藤井船長。
 ゆっくり進むこと1時間ほどでポイントに到着。周囲を見渡すと、職漁船を含めて、ざっと40隻を超える船が散らばっていた。
 「船がたくさん=イカもたくさん」と、勝手に期待を膨らませた。
 旋回することしばし。随所に見られる反応の中から、これぞスルメイカ濃厚という反応を見極めた船長から、
 「水深は180メートルです。100〜150メートルの間に反応がありますから、直結仕掛けの人は仕掛けを落とし込みながら、イカの触りを取ってください」と投入合図が出た。


 

 


 

 

Page1 船がいればイカもいる?
Page2 ラストを飾る4杯掛け



※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。