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本誌APC(神奈川)/平林 潔
掲載号: 2012年11月1日号
大型のバラシが響く
11時近くのことだ。コツンというアタリがあったが、合わせ損ねてしまった。すぐにタルマセてからゼロテンションで待つと、再度コツン。
わずかに竿先を下げてからスーッと聞き上げるとダダダンと重みのある抵抗。これは間違いなく大型だ。慎重に抜き上げたのは27.5センチのグッドサイズ。これは大型賞間違いなしとニンマリする。
その後も転々とポイントを移したが、カワハギはまずまずのペースで釣れ続けた。
惜しいのは午後1時前の2連続バラシ。さっきの大型に匹敵する重量感が伝わってきたものの、巻き上げ途中でフワッと軽くなり、
「アーッ」と思わず悲鳴を漏らしてしまった。きっと掛かり所が悪かったのだろう。
そのしばらく後にもダダダンときたもののすぐにフワッ。これもデカかったはず。うーん、悔しい!
3枚の重量勝負だけに、こういうバラシは痛い。
大会スケジュールどおりに納竿は2時。撮影しながらの15枚は我ながらよくやったと言える内容。全船でもトップは20枚ほどらしい。僕は検量と集計を手伝ったが、同重量や僅差がゾロゾロ。
1位から4位は各船のトップで横取り。5位からは全体での重量勝負となる。
僕は3枚で868グラム。総合では5位だったが、それとは別に27.5センチで大型賞ゲット。やったね!
それはそれでうれしかったのだが、C船の1位が870グラムで、僕との差はたったの2グラム。この2グラムのせいで賞品の和竿をもらえなかったのはショックだった。あーあ……あのときのバラシさえなければなあとハートがズキズキ痛んだけれど、これもまた大会の楽しさだ。
それはともかく、小網代沖のカワハギはいい感じで釣れている。丸十丸のむき身エサも、小粒ぞろいでグー。これから肝がさらに膨らんでくるので、ぜひ肝釣り(いや、カワハギ釣り)に出かけてみてはいかがだろう。
[丸十丸]小菅裕二船長
Page1 釣れるのはなぜかベラばかり
Page2大型のバラシが響く
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