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[ヒラメ]
茨城県鹿島港発…鹿島沖 利喜丸

全面解禁へ向け見通し良好 !? 茨城のヒラメは12月がベスト

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本誌APC(東京)/鈴木良和
掲載号: 2010年12月15日号

マトウが呼び水になった !?

 


目下好調な茨城のヒラメ。 全面解禁となる12月以降も楽しみだ
ヒラメ釣りは最後の最後まで気が抜けません

11月1日に解禁となった鹿島のヒラメが絶好調だ。連日オデコなしでトップが2ケタは当たり前。さらには竿頭で20枚以上釣ったという話まで聞こえてきた。
 これは指をくわえて見ているわけにはいかない。私もこの好釣果の波に乗り遅れまじと11月14日に鹿島の利喜丸に出かけてきた。
 だが申し込んだのが直前であったため、すでに乗合船は満席状態。そこで仕立船の幹事さんに船宿さんからお願いをしてもらって取材をする運びとなった。
 
 当日、今回お邪魔することになった仕立の幹事である近藤さんにごあいさつして、「どういったお仲間ですか?」と伺うと、「医療関係の知り合いですよ」とのこと。
 要するにお医者さんたちの仕立船で、中にはサッカーJ1.鹿島アントラーズのチームドクターをしている先生もいて全員が熱烈なアントラーズサポーターらしい。
 私は乗船させていただくお礼にヒラメ初挑戦の人たちに集まってもらって簡単な講習会を開くことにした。
 説明を終えたところで出船時間の5時30分となり、14名を乗せて出航となった。
 20分ほどするとエンジンがスローダウンして仲乗りさんがエサを配り始めた。「いいですおぅ。水深は30メートル、ここは根掛かりの心配はありませんよぉ」と大川船長の合図でいよいよ実釣開始だ。
 すぐにだれかの竿が曲がるだろうと思っていたのだが、期待外れに船中ノーヒットで1回目の流しは終了。そして2流し目。私は沖釣り初体験の菊池さんの竿を持って説明していた。「はい。道糸がたるんだでしょう。これが着底した証拠で、ここから糸フケを……」と言ったところでククッと魚信。
 教えている手前、ここでバラすわけにはいかない。ジックリ食い込みを確信したところで竿を立てるとグッ、グングンとハリ掛かりの手応え。ここで竿を菊池さんに手渡す。「竿を立てたままでゆっくり巻いてくださいね」。だが、浮いてきたのは定番外道のマトウダイ。「そいつもおいしいですから捨てないでね」と船長がすかさずマイクで声をかける。
 このマトウダイが呼び水になったのか直後に浜口さんが1.5キロのヒラメを釣り上げたかと思えば、すぐさま幹事の近藤さんも1キロのヒラメをゲット。


 

 


 

 

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