その後ヒメがうるさくなったので、10時過ぎに曽我浦沖の67メートルダチに移動。このころになるとポカポカ陽気になり、防寒ウエアを着ていると汗ばむほど。
　ここでも写真撮影の合間、大船長に私の竿をお任せしたところすぐにアタリをとらえて35センチのアマダイをゲット。本命をいとも簡単に釣り上げていく姿を見て、乗船者一同、さすが船長と感心させられてしまった。
　11時、今度は右舷トモの方がいいアタリをとらえ、38センチのアマダイをキャッチ。
　あまりの好調ぶりに釣り好きの若船長が我慢しきれなくなり、大船長と操船を交代するなり胴の間で釣りを開始する。
　やはりすぐにアタリをとらえ、35センチ級のアマダイをゲット。若船長はこのあとムシガレイも追釣した。
　このとき若船長は独特の誘いをしていたのだが、詳細は右ページのコラムを参照いただきたい。
　11時半過ぎに大船長から、
　「この流しで揚がりましょう！」とのアナウンスが流れた。その直後、私の竿に激しいアタリが訪れて軟調竿が大きく引き込まれた。
　2.5号ハリスをいたわりながら本命とは異なる引きを楽しんでいると、海面には1キロオーバーのカンコが浮上した。
　カンコを取り込んだあとで沖揚がり。釣果は23〜38センチのアマダイが1人3〜9尾。ほかカンコ、ムシガレイ、アカボラ、トラギスなども交じってお土産は十分であった。
　船長は40センチオーバーの大型が出なかったことを残念がっていたが、アマダイの釣期はイサキ釣りが始まる4月まで。まだまだチャンスは残されているので、皆さんもチャレンジしてみてはいかがだろう。

［いづみ丸］北　広樹船長